初・カーネギーホール

正確には、昨日3月2日にカーネギーホールに行ってきましたよ。ウィーンフィルのコンサート。カーネギーホールウィーンフィルの2大ミーハーポイントが一つになった夢のような演奏会。プログラムは、

Vienna Philharmonic Orchestra
Daniel Barenboim, Conductor

Program:
SCHUBERT Symphony No. 5 in B-flat Major, D.485
BRUCKNER Symphony No. 7

この週末、金土日とウィーンフィルカーネギーホールでコンサートをやるんだが、金曜日はブルックナー、土曜日はバルトーク3曲、日曜日はシューマン、って、どんなマニアックな演奏会だよ!とツッコんでみる。ベートーベンとかブラームスとかそんなのはないのか? ま、私はそれを望むものでもないのだが。で、私は金曜を選んだ、と。
前プロは、シューベルトの5番。シブイ。編成は、6-5-4-3-1.5, Fl1, Ob2. Fg2. Hr2。しっとりとした弦の響きで、まとまった演奏。まあ、ウィーンフィルがばらけるワケもないのだが。繰り返しもキッチリ、何もかもキッチリ楽譜通り。シューベルトはこういう音が欲しかったのね、という演奏。
休憩を挟んで、メインはブルックナー7番。多分、ノヴァーク版。編成は増強(当然か)。7.5-7-6-5-4, Fl2, Ob2, Cl2, Fg2, Hr4+1アシ、Tp3+1アシ、Trb3+1アシ、WagnerTuba4, Tuba1, Timp1, Perc2。チューバの人は、何管だか分からないけど多分ロータリーチューバを2本持参して、曲の中で何度も持ち替えしてた。
1楽章の最後のTimpのlow Eのトレモロ、何故か2楽章のシンバル担当の人が、もう1台Timp叩いて、2台トレモロにしてた。多分同じ音。そういう演奏法なの?
2楽章、あんまりしつこくなくてイイ感じ。
3楽章、テンポは早め、っていうか多分普通。小澤征爾・サイトウキネンの演奏みたいに、効果を狙ったフォルテピアノクレッシェンドはしないで、あくまで楽譜通り。それでも、十分にメリハリが利いてて迫力十分であった。
4楽章、冒頭の複付点がキッチリはまっているのが心地よい。Cの5小説目、弦のフレーズの美しいppに一瞬ドキッとしたが、それが楽譜通りなんだな。当然とはいえ、楽譜通りの重要性を再確認。エンディングに向けて、盛り上がるも決してヒステリックではなく、あくまで上品。最後のところも、テンポは落とさず、伸ばしすぎず。まあ初日だし、あっさりと、というエンディング。それでもブラボー。拍手鳴り止まず、カーテンコール4回目くらいでようやくお開きとなる。
充実した演奏会でした。