メサイア二日目

昨日の日曜日は、メサイア演奏の二日目。マチネー公演。土曜日の公演で、問題ありまくりだったので、日曜の午前中に、引っ越しの準備をしつつ、ひたすらCDを聴きまくる。今回の指揮者は、早めの演奏を好むタイプのようなので、早口言葉大会みたいになってしまう曲もあり。重大な問題を抱えている曲は2曲。いずれも音取りレベルの問題。第28曲・He trusted God that He would deliver Himと第41曲・Let us break their bonds asunderがそれ。第28曲は、歌詞が「He trusted in God that He would deliver him; let Him deliver him, if He delight in him.」だけしかないんだけど、「let Him deliver him, if He delight in him.」が次々繰り返されるので、「forever, and ever」なんかメじゃないくらいの生麦生米生卵状態になる。もう一曲も、曲が早いから舌が回らない、という話。
そして本番。まあまあ歌えた。でも、気にしている曲に限って事故は起こる。メサイア全体で、合唱とソロが交互に歌うわけで、合唱もソロも歌う時になったら立って、歌い終わったら座るわけだ。で、前奏が数小節ある曲は、前奏が始まったらすぐに立つ、前奏の短いorない曲は、前の曲の終わり際のキリのいいところで立つ、という約束だった。第41曲は前奏なしでいきなり始まる曲で、第40曲のバリトンソロの終わり際にすでに立っていて、attaccaで始める予定だったのだが、コーラスマスターが何故か起立の指示をしない。指揮者も「何で立たへんの?」という顔をしたが、attaccaで始めるお約束なので、誰も立たないまま、予備拍が始まって、みんな歌いだしながら慌てて立ち上がる、ということになってしまった。最初の1拍くらいは何だか中途半端な歌だったと思う。観に来ていた友人に話したけど、メサイア初心者だったようで、気付いてなかったのは幸い。でも曲知ってる人ならバレバレだったと思う。
本番での出来は8割くらいだと思う。私個人としては、個人練習量を考えると、まあ納得の出来だったと思う。昨日の演奏では、テナーがフッと消えてしまうようなところも、かなりの部分、一人で健闘することが出来た。演奏の最後に、隣で歌ってた同じパートのおじさんが、「今日はソロが多かったね」とニヤリ。お前が言うな〜! みんなちゃんと歌え〜!