新型出生前診断と「命の選択」(祥伝社新書324)

新型出生前診断と「命の選択」(祥伝社新書324)
妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる「新型出生前診断」が、二〇一三年四月から日本でも始まった。また、遺伝子を調べることによって、将来発症しやすい病気や確率も判明するようになっている。このような医療技術の進歩は基本的には望ましい。だが、最新技術が命に関わる領域に踏み込んだことで、患者と家族は大きな選択を迫られるようになった。その結果、自らの判断が正しかったのか悩む人が増えている。それに対して私たちはどう考えればいいのだろうか。医学の進歩に、心のケアや倫理は取り残されていないだろうか。現状と課題を、精神科医の立場から考える。

レビューを読むと、買うほどの価値は無さそうなんだが、それでも著者が著者なので、怖いもの見たさで読んでみたい気はする。