日本の風潮とか、ITとか。

ホリエモンの問題で改めて思ったのだが、ホントに一時は「時代の寵児」で祭り上げておいて、落とす時はトコトンやるなぁ〜。ま、これも日本風。んで、まあこういう人たち、「実業」じゃなくて「虚業」じゃないか、とか以前ブログに書いたこともあるような気がするし、世間もそのように評論する人もある。ただ、ライブドア全体が虚業かと言うと、フジテレビとかとは無線LANのどうとかいう仕事をしてたみたいだし、実業部分もあるのかもしれない。
IT産業が、ヒルズ族で、虚業で、みたいな論法が成立しつつあるのが怖い。ITが虚業かというのはそれは間違いで、あまりに簡単にことが進むから虚業に思えてしまうだけで、その下で動いているものは、スゴイ実業であるのに、皆が気付かないのである。一つには、ITのインフラが挙げられる。最近では、どんな事業所でも、大体ネットの回線が引かれていて、個人のデスクの上のそれぞれのパソコンで、普通にインターネットが出来る。これは、実はスゴイことである。動くのが普通だと思っている人が多くて、だから、接続障害とか出ると、エライ剣幕でネットワーク責任者が怒られたりする。自分がわかってないことで怒るなよ。アンタが勝手に繋ぎ変えたから動かなくなったんじゃん。案外、ネットワークシステムは繊細なんだよ。って言いたいけど我慢しているネットワーク責任者、多いんじゃない?
さらには、ネットワークを動かしているプロトコールである。ここまで来ると専門領域なのでワケが分からないが、恐ろしく沢山のプロトコールが定められていて、それを世界中で守って使っていることで、今のネットワークがあるわけである。これを考えたり標準を決めたりする人って大変だろうな、と、電気通信主任技術者の試験勉強をして思ったのである。だから、IT全体を虚業というのは間違い。それでも虚業って言うなら、自分で一からパソコン組み立ててプログラム書いてネットワークに繋げて全部自分の力でメールの一通でも送ってみろよ。すごく大変だって分かるから。あ、これらのこと全部独力で出来る人が、それでも自らを「虚業」とおっしゃるぶんには、特に反論はいたしませんが。
最近の新聞等の風潮にちょっと反論したくなったもので。長文ゴメン。