クローズアップ現代

6月22日(木)放送 「医療事故にどう向き合うか」見ました。
まあマシな作りだけど、やっぱり分かってない感じ。例の某F県で、医師逮捕を受けて他の病院も閉めることになったらしくて、あおりを食って転院させられてしまった妊婦が番組に出てきて、こうコメントしていた。
「何とか診療を続けることはできなかったのでしょうか」「ハッキリ言って(前医は)無責任です」
・・・このコメントを放送してしまったことが某国営放送の大失敗だな。多分、いろんなところからコメント出るだろうから、敢えてコメントしないけど。一般人の認識はこの程度だと、痛感させられる。
例の事件の妊婦さんの父親という人もコメントしていたが、やっぱり、
「長いこと待たされた揚げ句、『お亡くなりになりました』と言われた。なんで医者はあんなに冷静なのかと思った」
などとコメントしていた。番組で使うなら、「長いこと待たされた」のところだけでいいのでは。しかし、マンパワーから考えて、処置中に誰か説明行くのは不可能だよな。K医師を官憲に売り飛ばした院長がそもそも実況中継に行くべきだったと思うが。
医師は冷たく死亡を宣告するから、一般の方からは、「医師は冷たい」としか思われないんだろうな。でも、医師も十分傷ついている。ちょっと古いドラマだが、「ER〜緊急救命室〜」の第1シリーズの第19話でやっぱり妊婦死亡の話があるのだが、処置をしたグリーン先生が帰りの電車の中で一人泣き崩れるシーンがある。ああいった感情は、まさに共感できる。医師も、傷ついているということを一般の方にも感じて欲しいのだが、まあムリだろうな。