新聞の論説

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060730-00000034-mailo-l05
多分、読む人によって、突っ込むポイントは様々と思うが。

最近5年の年間分べんは500件以上をコンスタントに扱う県北地区では産科医療の中心的存在だった。だが産科医師2人が9月で不在

500件以上を2人でこなしてきたことの異常性を理解せずに、

大本直樹院長は「派遣中止はあまりに唐突」と大学側の体制に疑問を投げた。

ってのがイタイなぁ、というのが私のツッコミどころ。
最終段落、

「医は仁術」との例えがある。医は人命を救う博愛の道との意味だが、優れた医者は技術もあるが患者の心をとらえるすべにもたけているとのとらえ方だ。医療技術が日進月歩となっている現在、患者の不安を除去するのに、医師数の充足は最低限必要なことだ。一自治体だけでなく国レベルでの問題解決が迫られている。

第二文と第三文の論旨的つながりがよくわかりません。「医は仁術」ということで「赤ひげ」的な精神を求めたい、というオチにしようかと思って、ちょっとムリがあるかなと思って国への批判にしてみたのでしょうか。
以下記事全文。

支局の目:産科医が足りない /秋田
 秋田大からの産科医師派遣が9月で中止される大館市立扇田病院の対応を検討する医療関係者の協議会が過日あった。医師不足は全国に広がる現象だが産科医療現場からの声はあまりにも切実だった。
 産科医療に定評があった扇田病院。大館鹿角地区の3病院での年間分べん件数は昨年1012件。このうち扇田病院は474件で約46%。最近5年の年間分べんは500件以上をコンスタントに扱う県北地区では産科医療の中心的存在だった。だが産科医師2人が9月で不在となる。大本直樹院長は「派遣中止はあまりに唐突」と大学側の体制に疑問を投げた。今後対応として「9月以降に助産師外来の開設を検討したい」と述べた。20週から40週の安定期に入った患者の検診を助産師が外来で対応するとの考えだ。
 助産師は看護師の免許取得後、助産の専門教育を受けた女性だけに与えられる資格。席上、産科医療では卓越した技術を持つ田中俊誠・秋田大医学部教授も「お産のプロである助産師の活用は医療現場では一番大切」と助産師外来へ理解を見せた。
 現在県北で出産を扱う医療施設は7施設で常勤の産科医師は13人いる。県助産師会大館北秋田支部によると出産の約99%は病院で行うのが通常。現場での助産師の存在は欠かせず「高リスクの出産を除いては助産師が対応するのがほとんど」という。分べんは産科医師、麻酔医師に加え小児科医師の参加も必要なチーム医療が必要な分野。その中でも助産師の存在は今後ますます必要、との方向でまとめた。
 「医は仁術」との例えがある。医は人命を救う博愛の道との意味だが、優れた医者は技術もあるが患者の心をとらえるすべにもたけているとのとらえ方だ。医療技術が日進月歩となっている現在、患者の不安を除去するのに、医師数の充足は最低限必要なことだ。一自治体だけでなく国レベルでの問題解決が迫られている。(毎日新聞) - 7月30日13時1分更新