甘やかさないこと

http://www.asahi.com/sports/update/0729/092.html
新聞のスタンスは、「やりすぎだろう」という方向性に読めるが、私はそうは思わず。

県中体連は大会前に、髪を染めたり、眉をそったりするなど「周りに不快感を与える服装」をした場合は、出場を認めない場合もあると、各校に知らせていた。

事前通知の中の「周りに不快感を与える服装」に具体的に「髪を染めたり、眉をそったり」と記載されていたなら、それでも眉をそったりしてきた生徒は、「まあ何とかなるだろう」とオトナを舐めていたのだろう。記載されてなければ、「曖昧な規定」と言われても仕方ないかも知れない。ただ、これだけ強硬な態度に出ることが出来たのは、やっぱり何か書いてあったんだろうなぁ、と推測。
一般の大会なら、考えられないことかも知れないが、学校教育の枠の中なのだから、ただのスポーツの大会ではない。世の中、キッチリすることを忘れてはいけない。そういう規定を示しておいて、実際に何のお咎めもなし、なんてことの方がよっぽど教育に悪いだろう。
でも、学校名をここまで明らかにして報道する必要があったかどうかはかなり疑問を感じるのだが・・・

「眉毛をそってるから」負け 鹿児島の中学総体
 鹿児島県中学校総合体育大会バドミントン競技女子団体戦の準々決勝で、眉毛をそっていたことを理由に、試合に勝った生徒を負けたことにしていたことが28日、わかった。その結果、団体戦の勝敗も覆ったという。教育関係者からは「スポーツと生活指導を一緒にしている」と疑問の声があがっている。
 同県中学校体育連盟によると、25日に開かれた大会の女子団体戦準々決勝で、鹿児島市内の伊敷台中と伊敷中が対戦した。
 団体戦はダブルス、シングルス、ダブルスの計3回対戦し、先に2勝した方が勝ち進む。伊敷中が2―0で勝ったが、試合後、伊敷台中の選手が「眉毛をそっている生徒がいる」と県中体連側に訴えたという。
 県中体連は大会前に、髪を染めたり、眉をそったりするなど「周りに不快感を与える服装」をした場合は、出場を認めない場合もあると、各校に知らせていた。
 生徒指導を担当する「専門部」が協議し、眉をそっていた最初のダブルス戦の選手を「負け」とし、1―1としたうえで、3試合目をさせることにしたという。その結果、伊敷台中が勝ち、準決勝に進んだ。
 県中体連の吉ケ島隆良会長(59)は「眉をそった生徒には、守るべきものがあるということを確認してほしかった。本人も認めており、人権侵害ではない」と話した。
 教育評論家の尾木直樹・法政大学教授の話 スポーツの大会では考えられない話。身だしなみは試合と全く関係がなく、生活指導が先行しすぎている。あいまいな規定を根拠に、主催者が権限を乱用したと言わざるを得ない。指導は大会の外でやるべきだ。

*詳しい情報がこちらにありました。