温度差

例の「アジ文」に対する感想など。読んだ直後に書くと、何かいらんこと書きそうだったので、ちょっと冷却期間おいてみた。
一部のブログや過激派(?)の方々には広く受け入れられたみたいだけど、ネット医師の大勢は「ちょっとどうよ」って感じなんだろうな、とここ数日の色んな方々のブログを閲覧して思う。まあ確かに、怨念こもってる、って言えばそうとも読めるし、まあ一般的に受け入れられるタイプの文章ではないな。でも、大部分の産科医の先生方は、かなり頷きながら読んだのではないかと思う。産科医と助産師の関係はなかなか難しいところもあって、そこらへんがクリアに描かれていたところが共感を呼ぶんだと思う。だから、分娩というかなり特殊な現場で助産師という特殊なライセンスの方々と一緒に仕事したことがないと、ちょっとあのあたりの感情は理解されないだろうな、と思う。そこらへんが、あの文章に対する温度差として表れるんだろうと愚考するものである。
読みようによれば、負け犬の遠吠えみたいな文章だから、政治的に成功してる団体の中の人はほくそ笑みながらあの文章を読めるだろうな。母校のHPとかで自分の業績を自慢してる方もいるみたいだし。まあ別にそれはそれでしたいようにしてもらったらいいかと。でも確かに、医療自体は好きにさせてもらいます、責任は医師に取ってもらいます、みたいな方向だよね。開業助産師など税金までまけてもらってるみたいだし。やっぱ政治的に力を得るって自分たちだけが幸せになるには必要なんだな、と痛感させられる。
最近では、じゃあ自分がどうしよう、という気も起きて来ない。しずかに逃散、がもうデフォなんだな、と感じる。少なくとも、自分がその火の粉をかぶらないように、という方向に流れつつあるのを実感する今日この頃である。