もっとすごいぞ

これは、いつも楽しく拝見させて頂いている2007-07-07経由。スゴイというよりコワイ。
オーガニック弁当の米ディナンバー1 http://megalodon.jp/?url=http://www.komeday.com/osan11.html&date=20070706124013
たしか東海地方の有名な産院の話。運ばれた病院に心から同情。でも、これで訴訟に発展しないのなら、もう西洋医学はやめて宗教(とか洗脳)に変えてしまった方が、日本の産科医療の未来にはいいんじゃないか、と思わんでもない。
西洋医学での「正常分娩」は37週0日から41週6日と定義されていて、それ以降は過期産であり周産期死亡が増加する、ということで何とかこの期間に産んでもらおうと腐心する。実際のところ、42週0日にならなくとも、41週以降でも新生児予後は若干悪くなるし、統計データはないけど私の経験では41週0日過ぎになるとNICUへ担ぎ込まれる率が少し高くなるような感じだから、41週過ぎたら主治医としてはそわそわする、というのが本心だろう。
私のこれまでの病院では、初産婦さんなら41週半ばまでは我慢、41週半ばより仕方なく分娩誘発。経産婦さんなら41週入った瞬間から分娩誘発、という方針にしていた。おかげで過期産だったから新生児予後が悪かった、という症例は今のところ無いし、適正使用を心がけているから陣痛誘発剤による事故も無い。まあ、陣痛誘発剤が必要で無かった症例に使ってる可能性も無くは無いのだが、過期産による新生児予後不良が1例でもあると訴訟の危険が発生するので、このご時世では0であることが重要だろう。
だから、その「予定日」である「40週0日」が本当に正しいのか、ということが重要になってくる。そのために、妊娠初期の超音波でキッチリ「予定日」を決めるのだ。妊婦さん本人にしてみたら、何でこんな妊娠初期に予定日を3日4日いじるの?と思うかも知れないが、こちらにはこういった事情があるのだ。私はそのことを妊娠初期の妊婦さんにはキッチリ説明してたけど。
それを踏まえて上でリンクした記事を読むと、(゚Д゚ )ハァ? としか言えない。加えて、骨盤位ともなればなおさらである。ネタであることを祈るが・・・もし事実なら、この担当「医師」の「診断」は産科医療に対する冒涜としか言いようがない。
オチとしては、ここで見つけた、その先生ご本人の発言(と思われる)の引用。

「西洋医学だけ勉強してる奴なんか、アホじゃ、馬鹿じゃ」
「医学だけで人間が語れるか!!」
西洋文化にみんな洗脳されて、新興宗教じゃ!」
(以下略)

お前が言う(ry