「たらい回し」という言葉

現実世界と、例えば法曹界とかで、言葉の意味が違うという話を聴いた事がある。客観的、とか主観的、とかいう言葉の意味が違ったような。業界によって、言葉の意味が違う、というのはまあよくある事なんだろう。
「姑息」という言葉は、本来、「その場しのぎの」という意味なのだが、一般社会では、「卑怯な」というニュアンスがあると思う。で、医療界では、「姑息的治療」とう言葉があるが、これは卑怯な治療ではなくて、姑息という言葉の本来の意味であるその場しのぎの治療法である。
「たらい回し」という言葉、医療系ブログでは新聞記事に過敏に反応してるけど、もうこれは新聞界と医療界で言葉の意味が違うんじゃないかと思う。それで読者がミスリードされるかどうかというのはまた次の問題で。まあそれを狙ってるのは明らかだけど。なんかいちいち反応してヒステリックにエントリを書くのも何だか疲れたもんで。実はそれが狙いだったりしてね。