宴会の話題

かなり前の話なんだが、産婦人科の大きな学会に行ったときに、他大学の同世代の人たちと飲む機会があって、まあちょっとした異文化交流だと思って行ったわけだ。で、色んな話をしたのだが、とある大学の医局の先輩の女医さんと私が個人的に知り合いだったということがあって、その人の話になったのだが、その女医さん、外見が多少微妙(ハデ、とかいうんじゃなくてむしろダメ、な方向)だったということもあって、本人の性格とか医師としての技量はさておき、宴会ではどうしてもその外見の話が主になってしまう。その宴会にいた医局の後輩たちは、「そこまで言うか?」というくらいその女医さんの外見についての誹謗中傷を繰り返していた。宴会ネタだから面白いと思ってやってるのか、私にサービスしてくれたのかも知れないが、私にしたら知人がバカにされてて非常に不愉快であった。ま、感じ方の問題かも知れないけど。
関東の人は、自分もそうだったから感じるのだが、多少プライドが高いのか、「笑いを取る」時も非常にお上品である。関西の人たちはそれを、「お高く止まってる」と解釈することもある。一方で関西の人の笑いには、時に、「自分をオトして笑いをとる」まあ自虐ネタとも言える笑いの取り方をすることがある。これは、周りから見ててイタイこともあるが、本人了解のもとだからまあ問題はないだろう。問題になるのは、その場にいない第三者をオトして笑いを取る時なのだが、その対象が芸能人とか医局だったら教授とかいうんだったらまあ許されるのかなと思うのだが、それ以外の人たちはどこまで対象になるのか、という話。件の女医さんの話でも、本人がやるのなら大爆笑になったかも知れないのだが、後輩、それも、その宴会では周りからかなりチヤホヤされてた多少カワイイ女医さんが言ってたので、すごく萎え。それ、自分が彼女の立場だったら同じことが言えるのか? とかいろいろ思ったが、その場では言わず。ってか言えないよな。宴会の話題とはいえ、難しい。
さて、私自身を振り返ったとき、そういう傲慢な発言は無いのか? と考えてみる。自分があんまり大したことない人間だってのに、立場とか属性に依存して、傲慢に振る舞ってること、誰かを傷つけていることは本当に無いだろうか? とか、いろいろ考えた。まあそうするといますぐこのゴーマンなブログを止めろという話になるわけだが。
まあ結論としては、件の大学の人たちとはとっても話が合わないなぁ、ということを実感。雰囲気なのか、教育なのかは知らないけどね。ウチの若いひとたちも、外に出して恥ずかしくないように教育しなきゃ、とか言って、自分が一番、外に出して恥ずかしい人材だったりするorz