問われる一人医長の安全性 集約化には慎重論も

共同通信配信の記事。記事に直接リンクできなかったので、全文引用してるブログにリンク。
http://ssd.dyndns.info/Diary/?p=2304
http://tyama7.blog.ocn.ne.jp/obgyn/2008/09/post_d6f6_8.html(←最近は、ウチはカスブログだと思われているのか、トラバ飛ばしても承認してもらえない(泣)ので、もうリンクだけ)
文中、気になるとこにツッコミ入れてみる。

「医師が自分一人なら、良いと感じた医療をやりたいようにできる。1人の患者を継続して診られる利点もある。ただ、難しい症例に遭遇したら、と考えるとやはり怖い」
 石川県輪島市の市立輪島病院。産婦人科の○○××医師(32)が揺れる心情を吐露した。3年前に富山県高岡市の病院から転勤、金沢大の医局から派遣された一人医長だ。

「医師が自分一人なら、良いと感じた医療をやりたいようにできる」ことは果たしていいことなのか? 複数の医師がいたら、良い医療が出来ないとでも言うのだろうか。むしろ、「やりたいように」やることの弊害の方が強いと思う。1人の患者を継続して診るのは、本人が努力すれば複数医師の病院でも出来ること。外来・病棟のスタッフに、「この患者さんが来たらボクが診るから」と言えばいいだけだ。それで、患者さんに逃げられたら、それは主治医の力不足であって、「1人の患者を継続して診」ることが、「オナニープレイ(byのだめ)」であったことの証にもなる。しかし、一人医長だと、患者は医師を選べない。まあ、選ぶほど人員に余裕があるわけでもないのだが、せめて、複数人いる中で主治医を選ぶ方が健全なのではないかと思う。それでも、時間外の対応は、主治医ではなく、当直医が診ることが前提だが。
そんなわけで、この記事中のコメントについては、何か、医療に対する考え方に勘違いがあるような気がする。それを、その地域の住民が許容するのであれば、こういう考えの医師を使って一人医長の病院を残せばいいのだけど。