英語でディナー

アメリカのラボにいた時に私について実験していた学生が、日本に遊びに来たという連絡があったので、会って食事をした。
彼はもともとセレブ(の息子)だったのだが、予想通り、家族旅行であった。むむ、この時期に家族で円高の日本に旅行するとは、タダモノではない。聞くと、両親は以前から旅行を企画していたのだが、彼やその姉たちは学業で忙しかったので一切知らされておらず、出発12時間前に初めて旅行のことを聞いたのだそうな。昔の電波少年みたいな感じだな。あ、あれは目隠しで拉致か。ちょっと違うか。
だから、ホテルとか行く先とかも、かなり直前に決めるみたいな感じみたいだ。明日の予定も決まってないらしいし。さすがセレブは旅行もガツガツしてない。
そんな彼と会ったのは、彼が家族と宿泊してるホテルのロビー。当然、高級ホテルだ。で、一年ぶりに再会して、話をしてたら、夕食を食べようということになり、是非家族で、というから、たまたま来ていたウチの家族も交えての食事。総勢8人。こりゃ大変だ。
何がオススメ? と聞かれたので、お好み焼きに連れていこうかと思って電話したらもう予約でいっぱい、と。仕方なくホテルのレストランにする。ここはオゴリであることを覚悟して、「全額支払えそうな店」を選択。これはもうオススメとかいう話ではないんだが・・・テレビの「ゴチ」を地で行く展開だな。
当然ながら、英語でディナー。私はともかく、ムリヤリ参加させられた私の家族は、コミュニケーションに戸惑っているようだ。だが、こういう時も、オバちゃん同士は強い。何だか意気投合していたようだが、何の話をしていたのかは怖くて聞けない。
食事を先方が気に入ったかどうかはともかく、楽しい時間を過ごした。会計しようとすると、ホテルの人が、「もう会計はお済みになってます」と。なんでも、その彼が、「今回の再会に関しては、絶対私が払う」と最初にお店の人に言っていたらしい。ここらへんの配慮も生まれながらのセレブだな。あとで、「オゴリだったら高い日本料理にするんだった〜」などと考える私は決してセレブにはなれないだろう。ともあれ、久しぶりの再会に乾杯。