記者もいろいろ
助産所礼賛 - S.Y.’s Blogで取り上げた記事の続き。あの記者さんも、生まれたらしい。
今どきお産事情:/5 広がる、快適な出産 自由な姿勢、母子触れ合い… - 毎日jp(毎日新聞) 魚拓
◆記者の体験
◇誕生直後に抱き感動昨年10月、予定していた豊倉助産院(横浜市)ではなく、嘱託医のいる病院で産むことになった。妊娠42週を超えたためだ。薬剤などによる誘発をすることになったが、その前に陣痛が始まり、夫と助産院の豊倉節子院長が駆け付けてくれた。
あおむけは産みにくい姿勢だと聞いていたが、分娩(ぶんべん)台に乗った瞬間、不快さでパニックになりかけた。頼んで足の固定を外してもらい、横向きになって数時間息んだ。トイレに行ったのを機に、産後の休息用ベッドに移動した。豊倉院長に促され、手を伸ばすと赤ちゃんの頭が出ていた。もう少しだ。背中にクッションをあて斜め横向きになり、夫の首にしがみついて息み続けた。
頭に続いて肩が出るぬるりとした感触を感じた。次の瞬間、へその緒の付いた赤ちゃんが、私のおなかの上に乗せられた。「午前6時3分ね」。豊倉院長の声を耳に刻んだ。予想以上に重い体を両手で抱きしめ、決めていた名前を呼んだ。うれしさと安堵(あんど)、生まれたての命を抱いた感動で涙があふれた。夫がへその緒を切った後、初乳をあげた。初めてなのに上手に吸うのが不思議だった。
陣痛からお産まで自分の意思の及ばない体の声に従って進むと実感した。全精力を使い果たす重労働で、育児にも体力がいる。妊娠中は食事や運動、睡眠など指導を受けた。いずれも、お産の機能を目覚めさせ、必要なエネルギーを蓄えるために不可欠だったと思う。【須田桃子】
過期産になって病院に搬送されて、結局自然分娩したようですが、病院での分娩の象徴ともいえる「分娩台」に対する嫌悪感がすさまじいですね。まあ、助産院礼賛の方にありがちなことではありますが。つーか、「頼んで足の固定を外してもらい、横向きになって数時間息んだ。」というところから見るに、分娩台に乗せるのが早すぎるんじゃないですかね?>病院の医師or助産師さん。こーゆー妊婦さんは、ギリギリまで分娩台に乗せないで、最悪ベッドで産まれてもいいか、ぐらいに考えた方がいいんではないかと。ま、詳細を知らないので戯言と流して頂ければ。
ちなみに、このシリーズの2回目で、別の人の体験談も載っている。
今どきお産事情:/2 妊婦健診、負担感強く 支援拡充へ、国が本腰 - 毎日jp(毎日新聞) 魚拓
◆記者の体験
◇安心重視し大学病院で4月の出産を控え、安心を重視し自宅から20分の大学病院を選んだ。待ち受けていたのは妊婦健診の長蛇の列。午前だけで30〜40人の予約が入っている。2時間半以上待たされる時もあり、つわりの時はつらかった。同じ境遇なのだろう。待合室で口にタオルを当てて横になっている女性を何度も見かけた。
個人的に気になったのが医学生の存在だ。下半身にタオルだけを巻いて乗っている内診台の足の先に、担当医以外の若い男性がいる。教育機関である大学病院の使命と分かってはいるが恥ずかしい。
しかし、「込んでて無機質」という病院の印象は変わってきた。会社から帰宅後、急にわき腹が痛くなり、立ち上がれなくなったことがある。連絡すると、医師が病院玄関まで迎え、車椅子で運んでくれた。2人の医師が診察し、子宮を支える筋肉がつったことによる痛みではないかと丁寧に説明してくれた。妊娠後期に入り、健診時に助産師が時間をかけて食事の相談に乗ってくれたのも心強かった。
働く人の顔が見え始め、大学病院での出産に魅力を感じ始めている。健診は、健康状態を確認しながら、病院との信頼関係を築く時間だと受け止めている。【斎藤広子】
こっちの記者さんはかなりマトモ。記者もいろいろだな。
まあ大学病院でも助産院でも、分娩台でも水中でも、好きなところで産んで頂ければいいし、たいがいのお産はそれでも大丈夫だろう。ただ、水中出産の結果としての新生児肺炎とかを病院に押し付けて、ただでさえ忙しい新生児科の先生方の仕事を増やさんで欲しいとは思いますが。