専門医試験のおもいで

産婦人科は5年間の臨床経験(と学会加入歴)で専門医が取れた(今は多少違う?)わけだが、その試験は筆記と面接であった。面接では、症例を直前に見せられて、面接室で面接官を患者および家族に見立ててムンテラをする、というのが試験だったような気がする。男性の面接官が、女性の患者の役を微妙な演技でやったもんで多少キモチ悪かった記憶が蘇る。
面接試験の症例がたまたま腹腔鏡の適応も考えられる症例だった。で、私の臨床経験だが、腹腔鏡手術の経験が少ないというか主治医経験がなく、最後に所属した施設は腹腔鏡手術を希望する患者さんは全例他院紹介という非常にぶっちゃけた施設であった。面接で普段やってないことを自信を持って説明できるわけではないので、いつも通りを心がけすぎて、面接の症例に関しても、「腹腔鏡を希望されるのであれば、可能な施設に紹介します」みたいな説明をした記憶が不意に蘇ってきた。今思えば、よくそんなんで専門医試験を通ったものだと背筋が寒くなる。当時の面接官の先生方、どうもすみませんでした。
と、週末は日産婦学会に行ってるもんで、いろいろ思い出していたのでした。