一般人に分かるなら

原因分析「一般人には分からない」―産科補償制度 -医療介護CBニュース- 魚拓

 今回の模擬部会では、「典型的で比較的分かりやすい」仮想事例を基に作成された原因分析報告書案が事務局から示され、それに基づいて試験的な検討が行われたが、その後の意見交換では報告書案について、「一般の素人が読むと、内容はほとんど分からないのではないか」との声が相次いだ。
 同委員会ではこうした意見を踏まえ、原因分析報告書をより分かりやすくするための文章の表現方法について今後、検討していく方針だ。

多分、医学的な内容は、「一般の素人」が読むと、ほとんど分からないと思います。っていうか、「一般の素人」さんが読んで簡単に理解ができるくらい人間の体や疾患が単純だったら、それこそ単純ミス以外の医療事故は起こりえないでしょう。そういう点を分かってもらえない限りは、いくら表現方法を改善しても、結局は読み手の理解力に依存しますから、「分からないものは分からないんだよ!」という結果になると思いますよ。時間のムダですね。
現役の医師時代に(今は退役?)、一生懸命言葉を選んで、1時間近くかけて患者さんに分かってもらえるように説明したけど、結局、「よう分からんけどおまかせします」と言われた時の脱力感に似てますね。説明力不足だと言われてしまえばそれまでだし、患者さんに信用してもらえたこと自体は喜ぶべきことなんでしょうけど。