みどりの窓口を支える「マルス」の謎 世界最大の座席予約システムの誕生と進化
みどりの窓口を支える「マルス」の謎―世界最大の座席予約システムの誕生と進化
開発の歴史から将来の進化まで、あの「プロジェクトX」でも取りあげたマルス・システムの全容を描く。
【目次】
第1章 マルスへの素朴な疑問―一日に二〇〇万枚の発券が可能なわけ(そもそも「きっぷ」とは何か―「前払い」が原則の鉄道運賃/発券までの六秒間で何をやっているのか―空席を探す時間は一〇〇〇分の四秒 ほか)/第2章 マルス開発の歴史―世界最大の座席予約システムの誕生と進化(なぜ国鉄はコンピューター化に取り組んだのか―回転台での職人芸に限界/「みどりの窓口」の誕生―高速鉄道に見合った販売体制が確立 ほか)/第3章 マルスの秘密―成功に導いたノウハウとは?(いかにして二重発券を防いでいるのか―重複発券を発見するプログラムがある/ピークをいかに分散させるか―人気列車の座席の獲得は最初の一時間が勝負 ほか)/第4章 マルスが拓く鉄道の未来―ICカードと改札の自動化で旅が変わる(車内での検札はなくなる―廃止に踏み切ったJR東日本/窓口に行かずにきっぷが買える―指定席の自動券売機が増えている ほか)
開発の歴史に始まり、現在の仕組みまで詳しく解説されれている。人気列車の座席の取り方はそんなに目新しいものではないが、理屈はよく分かる。面白かった。