映画「風が強く吹いている」

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id334147/
封切り早々に観て参りました。2時間にまとめるという作業を経て、また別の作品が仕上がったわけですが、そんなに悪くはないですね。冒頭の食い逃げのエピソードの作り方は、導入としては悪くないのではないかと思います。「カケル、お前はずいぶんさびしい場所にいるんだね」という6区のユキのセリフは、小説の段階でもすでに印象的であったのが、コミック版ではその絵の使い方と共に非常に感動的なシーンに仕上がっているのに対し、映画では意外にあっさりしていてちょっと残念。まあ、山下りが雪でなかったところで、仕方ないのかも知れませんが。
この映画で一番感動的だったのは、走る姿の美しさですね。映像がいいということもあるけれど、フォームが美しい。俳優さんたちが非常によいトレーニングを積んだのでしょう。最初のカケルとハイジが桜並木の下を走っているシーンだけで涙が出てきそうです。