まあ、テレビなんてものは

某放送局が今週末に放送する1440分テレビとかいう番組が、放送前なのに医療関係者の間で話題な件の続き。
Yosyan先生のエントリのコメント欄に注目。

chukano 2010/08/25 12:51
以前大学病院に勤務していた医師から聞いたある患者さんの話です。
その医師は当時大学病院の「骨軟部腫瘍」の専門グループに所属していました。骨腫瘍は10代の若年者に多い傾向があるのですが、その方は10代前半の患者さんで、近医から紹介されてきたそうです。初診時は四肢(大腿骨か下腿骨だと思います)のみに病変があったため、化学療法と切除手術(切断ではありません)の適応と御両親にICを行ったそうです。しかし、手術当日に御両親から病院での治療を拒否され、手術は急遽中止になりました。おそらくは何かの宗教の影響だと思われるのですが、その後独自の治療を行われていたようです。半年を過ぎたころに再診された時は疼痛のコントロールが困難になっており、肺メタ、肝メタで手の施しようがない状態だったそうです。その後御両親の希望により転院していかれたそうですが、転院後にこの「24時間テレビ」に出演したのだそうです。その時の紹介が「医師にも見放された」ガンの子供が(医学的には肉腫ですが)がんばっている、というものだったそうです。それをたまたま見ていた担当医師たちはものすごい脱力感に包まれたと言っていました。

そりゃ脱力感に包まれるよな。