助産師による会陰切開・縫合

いつもお世話になってます琴子の母さんのところから。
「会陰縫合術についての意見」 - 助産院は安全?
助産師さんがある一定の知識と技術を持って、会陰切開・縫合が出来るようになることには強くは反対しない。でもさ、助産院とかで、いや、病院の助産師さんとかでも、「会陰損傷しない・会陰切開させない」ことに強すぎるほどの拘りを持ってやっている人たち少なからずいる中で、会陰裂傷におびえずに「フリースタイル分娩に対応したお産の進行」をすることの支えとして会陰切開・縫合術を取り入れていることに違和感が。
私は現場からは遠いところにいるけれども、もしも助産師による会陰縫合不全の症例が助産院等から搬送されてきたら、「いや〜最初っから病院で医師が縫ってればこんなことにならかったんですけどね〜」とか言って全力で前医(医じゃないか、前助産院?)を叩きますね。それくらいしても、妊婦さんや赤ちゃんの安全性を重視して懸命にやってきた産科診療を「病院での会陰切開は機械的」「病院でのお産は冷たい」とか言われてきたことに比べたら大したバッシングではないでしょう。
ちなみに、琴母さんのところで紹介されてた本。

正常分娩の助産術―トラブルへの対応と会陰裂傷縫合 (ブラッシュアップ助産学)
出版社: 医学書院 (2010/08)
内容(「BOOK」データベースより):自立した助産師は、お産のメカニズムを知り、予後を予測して迅速な対応ができなければなりません。正常分娩介助に際して知っておきたい技が満載。

新刊なんですね。まあ、上記の「内容」的には、自分でやれとは書いてないところがギリギリのところだと思いますが。
まあ、実際にひどい会陰裂傷症例を経験した助産師さんほど、自分でやりたいとは言わないと思いますが。自分で会陰縫合しようなんて、怖いもの知らずですな。まあそれは、自宅分娩とか助産院での分娩に通じるものがありますな。