試験監督と感度と特異度

入試投稿「騒いで逮捕させた」「監督こそ問題」京大に抗議殺到 (産経新聞) - Yahoo!ニュース 魚拓
感度と特異度を理解しない日本国民らしい反応である。
そもそも、試験監督において、不正行為を完全に検出しようとすれば、偽陽性をいっぱい出さなければならない。そうすると、疑われた人はムダな心理的圧迫を受けることになる。これは不公平だろう。でも、不正行為もやっぱり不公平だ。
「不正行為の完全な検出」と「平穏な試験環境の提供」を天秤にかけた時に、後者を選ぶのが現在の試験監督のシステムなんだと思うが、やったことの無い外野の人ほど文句言うんだよねぇ。まあ、今回の場合、手口は相当シンプルなものだったみたいだから、当該試験室の監督者がよっぽどマヌケであった可能性は一応否定しないではおく。