看護崩壊

看護崩壊 病院から看護師が消えてゆく (アスキー新書)
医療制度に翻弄され、ギリギリの人員で長時間の夜勤をこなす看護師たち。多発する流産やうつ、過労死、これら心身の疲弊から年間10万人以上が離職し続ける現場は、超高齢化社会となる日本を支え切れるのか?医療崩壊が叫ばれるなか、医師不足の陰で見過ごされてきた看護師問題。その深刻な実態と今後の対策を徹底追求する、初めての警告の書。

看護師さんの方でも医療崩壊関連の本が出たか、と思って書評を読んでいたら、皆が絶賛する中で1件だけ☆3つなレビューがあって、その中で紹介されていたのがコレ↓。

看護師の熟練形成 -看護技術の向上を阻むものは何か-
日本の病院と教育の現状から考える------。わが国の看護師の熟練形成がうまくいっていないのはなぜか。看護師は本当に不足しているのか。医療と看護の現在を、各種調査にもとづく国際比較や内在分析から冷静に捉え、真の“医療崩壊”を防ぐために、看護師の仕事とスキルアップを支援する制度を提言。

上記の☆3つなレビューの中では、「貴重な研究『看護師の熟練形成』では、看護師不足の最大要因は『病床が多過ぎる』ことであり、数自体はかなりの水準であること、養成数も同様であることが示されている。更に重要なのは『看護師の賃金を上げても人手不足は改善しにくい』『日本の看護師は経験年数に応じた熟練・技術向上が明確に見られない』との実証研究が出ている点だ。 」とされている。「日本の看護師は経験年数に応じた熟練・技術向上が明確に見られない」が事実だとすると、結構怖いな。