マーラー交響曲全集 ショルティ&シカゴ響(10CD)

マーラー交響曲全集 ショルティ&シカゴ響(10CD)
 演奏・録音ともに高い完成度を誇るすでに定評ある全集。1970&71年に収録された第5,6,7,8番と、1980〜83年に収録された第1,2,3,4,9番というグループに分かれ、精悍な前者に堂々とした後者という違いはありますが、オーケストラの高度な技術と、メリハリのくっきりした造形美と言う点は共通しており、曖昧になりやすい大作が細部に至るまで克明に表現されているのはさすがです。
 なお、6番に関しては、第4楽章3度目のハンマー打撃を復活させるという少々強引な措置がとられていますが、演奏そのものの強靭な性格を考え合わせれば、このアプローチは魅力的です。

だいぶ前に買ったんだが、夏休みの最後の仕事にゆっくりとiTunesに取り込み中。