産科医不足も当然かと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060206-00000086-mai-soci
先週の3日に出た決定らしいが。この症例、31週の前置胎盤で、警告出血に対して帝王切開したらしい。んで、子供が脳性マヒ(CP)になったらしいんだが、CPの原因が分娩時や出生後の低酸素であることは少なく、胎内で完成されている場合が多いという最近の定説を覆してまで、出生後の呼吸管理が不十分であると断定されてしまったとです。
最高裁の判決でコレだよ。・・・もう知らんがな、こんな国。この国で、常勤の産婦人科医になるのは絶対にやめようと心に誓う。

<帝切障害訴訟>徳島県に1億円の賠償命令確定 最高裁
 徳島県立中央病院で帝王切開して出産した子供が脳障害を持ったのは、医師の不適切な医療行為が原因として、大阪府の両親らが県に約1億5500万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は3日付で、県側の上告を棄却する決定を出した。請求を棄却した1審判決を変更し、県に約1億1300万円の支払いを命じた2審判決が確定した。
 2審・大阪高裁判決(05年9月)によると、母親は92年6月に同病院に入院、約3週間後に帝王切開を受けたが、男児は出生直後の呼吸不全が原因で脳性まひになった。1審は病院側の過失を認めなかったが、2審は「肺機能が未成熟な段階(31週)の出産で、病院側には厳重に子どもの呼吸管理を行う注意義務があった」などと医師の過失を認めた。【木戸哲】(毎日新聞) - 2月6日18時44分更新

mariboo's blog: 県の責任で取り上げて頂きました。
阪高裁判決(平成17年9月)時の記事発見。

 徳島県立中央病院で帝王切開し出産した子どもが脳性まひになったのは医師の不適切な対応が原因として、大阪府の両親らが徳島県に約1億6000万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪高裁は13日、請求を棄却した一審大阪地裁判決を取り消し、県に約1億1000万円の支払いを命じた。
 小田耕治裁判長は「帝王切開の実施が早すぎた。両親にリスクも説明していない」と指摘。「子どもは肺機能が未成熟な未熟児で、その後の呼吸管理が不十分だったため脳性まひになった」と病院側の医療ミスを認めた。
 判決によると、母親は1992年6月、同病院で帝王切開することが多い「前置胎盤」と診断され入院。7月に少量出血する程度だったのに、医師は「いつ大出血が起こるか分からない」などとし、子どもが31週の段階で帝王切開した。
 小田裁判長はまた、「胎児へのリスクや他の選択肢があることを両親に説明していなかった」と説明義務違反も認めた。
 両親は「主張を認めていただき感謝している」とコメント。徳島県は「判決内容を検討し対応を考えたい」としている。(共同)

帝王切開の適切な時期」と、「他の選択肢」を教えてくれよ、裁判長。某巨大掲示板にも書いてあったが、今度から前置胎盤症例は裁判所に治療方針を考えて頂きましょうや。