本日の福島県

あぶくま抄・論説 | 福島民報
地元の新聞の論説。地元のことでも、素人さんはやっぱりこの程度の分析しか出来ないんですよね。
「差し当たり県病院局が医大に医師の派遣を要請し、さらに同医大から依頼を受けた県内の医師が病院に駆けつけて対応した」って、この期に及んで医師を派遣したんだ。プライドがあるなら派遣要請断れよ。派遣したってことは、医局もK医師を切ったってことだな。
「この医師の医療ミスはすでに昨年3月に県の事故調査委員会で明らかにされ」医療ミスなのか。医療事故なのか。まだ違いがわかってないんだな。
「結局、今回の現職医師の逮捕劇では、本県の医師不足の深刻さがあらためて浮き彫りになった、とも受け止めたい。」今さら何言ってんだ。逮捕されなきゃ浮き彫りにならないくらい、現状を把握できてないってことだろ>マスコミ。「とも受け止めたい」って、他にどう受け止めるんだよ。他の受け止め方なんてないぞ。こんな報道してるから、ブログにしょーもないコメント書く素人*1が増えるんだよ。

産婦人科医師の逮捕に驚く
 大熊町にある県立大野病院の38歳の産婦人科医師が18日、業務上過失致死と医師法違反の疑いで県警本部の応援を受けた富岡署に逮捕され、福島市自治会館内の県病院局などが家宅捜索を受けた。一昨年12月、当時29歳の女性の帝王切開の手術中に医療ミスによる大量出血でこの患者を死亡させたことと、その後の対応に医師として欠ける行為があった疑いがあるということのようだ。
 いずれ、この医師の刑事上の責任や民事上の賠償の行方などは裁判などで明らかにされるだろうが、ここで何より驚かされるのは公的病院に勤務し、日々、診療に当たっている現職医師が逮捕されてしまったことである。大野病院の産婦人科医師はたった一人。これからの診察や治療についての入院、通院の患者の不安や動揺はかなりのものがあろう。差し当たり県病院局が県立福島医大に医師の派遣を要請し、さらに同医大から依頼を受けた県内の医師が病院に駆けつけて対応したという。このあと早急に恒久的な産婦人科医の確保が必要となるだろうが見通しはどうなのだろうか。
 この医師の医療ミスはすでに昨年3月に県の事故調査委員会で明らかにされ、4月には富岡署が病院の家宅捜索を行って刑事責任を追及するための捜査に着手、さらに県病院局は6月に医師に対して減給10%1カ月の処分を出している。賠償については県と遺族が話し合い中だ。そして医師はこの間、診療部医長として病院勤務を続けてきた。その後の診察で第二のミスがあったわけではないが、捜査着手から約11カ月後に逮捕に至った。
 調査委の結論がまとまったあと病院、あるいは病院局から再発防止のためのなんらかの対応策はとられたのだろうか。
 本県が会津阿武隈山系を中心に医師不足に悩んでいることは周知のことである。再編整備が進む県立病院も例外ではない。産婦人科については大野病院のほか会津若松市会津総合病院、三春町の三春病院、田島町の南会津病院に診療科を設けているが、担当医師はいずれも一人だけだという。大野病院では昨年度1年間に224件の出産があり、このうち41件は帝王切開手術で、このほとんどの診療を逮捕された医師が一人で担当していた。
 どのような事情があろうと診療ミスやその隠ぺいなどは許されないが、もし県病院局や県医師会関係者が指摘したように今回の医療ミスが、本人の技術的な未熟さに加えて、手助けしたり、相談したりする医師の絶対的な不足、応援態勢の不備などが複合的に絡んで起きた―とすれば、同じ事故がまた明日にも発生しかねない、ということになる。
 産婦人科に限らず、小児科や麻酔科などの専門医不足も報道されており、県民の医療に対する信頼を取り戻すのは容易でないようだ。
 結局、今回の現職医師の逮捕劇では、本県の医師不足の深刻さがあらためて浮き彫りになった、とも受け止めたい。医療体制の充実に即効薬や特効薬がないことは十分承知しているが、常に県民挙げてこの問題を考えていかないと解決策は見えてこないことも確かである。

*1:「この悪徳産科医を徹底的に罰してください」とか、「癒着胎盤の経験がないなんて、勉強不足も甚だしい」とか、もう読むに耐えないものが結構散乱している。