我が身を守る。

福島の産婦人科医が逮捕された件。起訴されてしまった。いろいろ支援のグループが立ち上がってはいるが、警察・検察はトコトンやる気だということだ。相手の土俵で、正面から立ち向かうのは甚だ不利だ。
こちらの土俵で何かできることがあるかといえば、なかなか無い。産婦人科撤退のニュースで、市民による署名を散々に言っておいて、いざ産婦人科医が逮捕されたら我々も署名運動、っていうのもかなり皮肉ではある。募金活動ってのはちょっと新規性はあるけど。あ、私も一応募金はしましたけどね。やっぱり逃散という手段で立ち向かうのが一番効果的かと。私はもう逃散しましたが。
患者さんのため、国民のためと思い頑張っていても、その思いは、案外、相手には伝わっていないし、理解してもらうってのもかなり絶望的なくらい溝は深い。自分でなければいけない必然性は、自分が思っているほど、市民の方々にはないのだと思う。誰か逮捕されても、代わりがくればいいや、という具合に。まあ、当然なのだが。もし守るべきもの、家族とか愛する人とかがいるなら、その人たちのために、まずは我が身を守る、というのが案外大事なんじゃないかと思ってもみたり。学会とか、病院とか、周りは案外我が身を守ってはくれないので。家族とか、愛する人たちにとって、自分はかけがえのないもの、のハズだから。ただ、自分が、「家族や愛する人たち」と思っていても、向こうは、「過労死したら、保険金が入るからいいや」くらいに思われている場合には、我が身を守るためにその家族から逃散する必要があるかも。