行政の方々の認識

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060411-00000009-khk-toh
ま、これが一般的な認識なんでしょうね。
結局、総論賛成各論反対、「おらが町から病院をなくすな」ということになってしまうんだね。これは、医師個人が退職して転勤していくしか、解決策はないね。
医師という人的資源が少ないなかで、どうやってシェアしていくか考えなきゃいかんところだが、少ないパイを奪い合い、という見苦しい構図になってきた。例の地域なだけに、その当事者的認識の欠如に苦笑。

福島・相双地方2市 小児科医争奪で火花 県が仲裁案
 不足がちな小児科医の集約拠点をめぐり、隣り合う福島県の相馬、南相馬両市が対立、福島県が異例の仲裁に乗り出している。南相馬市が小児科医を集中配置し、相双地方の他の病院に派遣する「小児科センター」構想を表明したのに対し、相馬市が「地元に小児科医がいなくなる」と反発。両市のつばぜり合いは、国が小児科医不足の解消策として進める「医師の集約」の難しさをあらためて印象付けた形だ。
 発端は3月27日、福島県南相馬市が市議会全員協議会で示した小児科センター構想。市立病院敷地に新生児集中治療室(NICU)を備えた施設を建設し、公立相馬病院(相馬市)の3人、双葉厚生病院(双葉町)の1人を加えた小児科医5人を集めて相双地方の病院に派遣する「連携強化病院」とする内容だった。
 市は「県立医大小児科学講座の意向を受けた計画で、6月定例会に関連予算案を提出したい」と説明した。
 これに対し、相馬市は「寝耳に水」と猛反発。相双地方で唯一NICUを持
つ公立相馬病院から常勤小児科医を奪う計画だからだ。県立医大OBでもある立谷秀清市長は「相双地方は南北に長い上に、縦貫する国道6号も渋滞しがち。医師は分散配置すべきだ」と譲らない。
 川手晃副知事は4日、相馬の立谷市長、南相馬の渡辺一成市長と相次いで会談し、「一足飛びに医師を集約化する考えはない」と説明。公立相馬の医師1人を南相馬市立に派遣し、双方とも医師2人体制にする“和解案”を示した。南相馬市が受諾し、センター構想を棚上げすることでとりあえず矛を収めた。
 対立の背景にあるのは、深刻な小児科医不足。福島県内の小児科医は人口10万当たり10.1人で全国平均11.5人を下回る。とりわけ相双地方は5.4人と、県内7地方では最も少なく、少子化対策を進める上で大きな課題となっている。
 県は厚生労働省の通知に基づき小児科と産科医の集約化プランをまとめる計画だが、「広域的な合意形成をどう図ればいいのか」(医療看護グループ)と不安を隠せない様子だ。
[小児科、産科の医師集約化]厚労省が昨年12月、不規則な勤務実態などが嫌われ、なり手が不足している小児科、産科医の地域的偏在を改善するため「医療資源の集約化、重点化の推進」を都道府県に通知した。連携強化病院を核に圏域内の医師を集約させる方針を示した。都道府県に対して本年度中に集約化の具体策を取りまとめるよう求めている。(河北新報) - 4月11日7時4分更新