大学病院の弊害

どうしたらいいのか?その2暴言; 大学病院は必要か?:今日手に入れたもの:So-netブログ
いちいちもっともですな。
私の出身大学でも、教授が帝王切開の許可を出しているが、それは科長としての責任を明確にしているわけで、逆に何かあれば、教授が責任を取ると明言しているので、これは下の者にとっては非常に安心なのである。夜中の緊急帝王切開でも、教授の家に電話して許可とったよ。納得させられるだけの説明をしなきゃいけないから、論理的思考も身に付いたもんだよ。
看護師が仕事しない、ってのは、大学病院共通なんだろうか。ただ、研修医の初めのころは、病院のシステムを知るというイミで、入力に始まり、輸液並べから採血、点滴、検体を運んだり、薬を薬局に取りに行ったり、何でもすることは有意義だったよ。その後に、市中病院に出た時、看護スタッフが何でも出来る(もしかしたら採血なんか私よりうまいかも)し、クラークさんが入力もしてくれるわけで、医師がやることはとにかく決断。診察し、診断し、治療方針を決め、治療内容を決め、患者に説明する。それが大事なんじゃないかといっても、例えばどこかのシステムが疲弊したとき、それがシステムのどこなのかが把握出来てなければ医師は何も出来ないよ。だから、大学病院じゃなくて市中病院で医師人生を始めた医師たちは、そういう便利なシステムだけに慣れていると、そのシステムのどこかが欠けた時は大変だよ、と心の中で思ってもみる。まあ、それはそれでなるようになるのかも知れないが。
まあ患者にしてみれば、あらゆる処置を看護師ではなく医師がやってくれる大学病院は、スゴイところだと思う人もあるのかも知れないが・・・どちらがいいのかはよくわかりません。