意外な敵。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060603-00000025-kyt-l26
職員が貴重な文化財にカビを生やしてしまうのとはまた別の次元のお話。
「ピンヒール禁止」と出ないところが、懐が広いというか。どうしたらいいもんか。

清水の舞台 ヒールに泣く 張り替えも「ピン」で深く、穴ぼこ  
 清水寺京都市東山区)の「舞台」(国宝)の床板が女性客のハイヒールに泣いている。2年前に張り替えられたばかりだが、直径1センチほどのくぼみがあちこちで目立つようになってきた。年間に約400万人が拝観する「清水の観音様」は、どんな信仰をしていてもすべて受け入れる「普門示現」の菩薩(ぼさつ)さま。ヒールを履いた人を排除するわけにいかず、お寺は頭を痛めている。
 舞台は広さ190平方メートルで、縦5・5メートル、横0・3メートル、厚さ0・1メートルのヒノキ板約500枚が敷き詰められている。15−20年ごとに張り替えられ、最近では2004年に15年ぶりに新しくされた。
 お寺によると、くぼみが目立ち始めたのは20年ほど前からで、ハイヒールが原因とみられる。近年になって、ハイヒールよりさらにヒールが細い「ピンヒール」を履く女性が増え、深いくぼみが目立つようになったという。「雨が降ると水を含んで床板が軟らかくなり、へこんでしまう」(庶務部)ことから、年2回、水をはじくはっ水剤を表面に塗り、毎朝掃除機をかけて床を清掃しているが、限界があるという。
 森孝忍庶務部長は「ファッションの規制はできないし、国宝なので舞台にシートを張る訳にもいかない。モラルに訴えるしかない。傷みが激しくなると、床板の張り替え時期を早める措置が必要だ」と心配している。(京都新聞) - 6月3日15時49分更新