助産師

http://www.ohmynews.co.jp/MediaCriticism.aspx?news_id=000000000824
もっともらしいことは書いてある。
ツッコミどころは、実は記事ではなくて、

日本助産師会は「戦後のベビーブームの頃は、産科医は今の半分だった。最近では“自然な出産”を望む女性が増え、助産院や自宅に出張する開業助産師の役割が見直されてきた。異常出産に備えて医師との連携は当然だが、“正常分娩”は、助産師に任せる制度にすべきだ。」と話している。

・・・ホントにこんなことを言ったのか? 戦後のベビーブームって、昭和46-48年じゃなくて昭和22-24年のころよね? あの時期の医療レベルでいいんだったら、産科医はラクなんだけど。「正常分娩」を助産師に任すのは全然構わんけど、正常かどうかは終わってみないと分からないんですが。それを助産院でやっていて、正常じゃなかった時に間に合いますか?
以下全文 

助産師の力を生かせるか
〜産科医不足時代を考える
 横浜市産婦人科病院が無資格助産で摘発された事件をきっかけに、産科医不足の中で「助産師」をどう位置づけるべきか、改めて注目されている。
 助産師はかつての「産婆さん」「助産婦」で、助産院を開業するか、病院や診療所に勤務し、医師不在でも分娩を扱える。全国で約2万6千人。資格を持ちながら働いていない助産師はそれ以上いる。
 事件は8月24日。出産数日本一をうたう病院が、法律で医師と助産師にしか認められていない妊婦への内診等の助産行為を看護師が行っていたとして、警察に家宅捜索を受けた。当初、病院長は「助産師不足で看護師による内診は必要悪」と反論した。この病院では年間3千件の出産に対し、助産師は6人しかいなかった。
 東京新聞は4日朝刊で「お産任せない医師〜定着しない助産師」として、この病院では「医師がお産を診るのがサービス」という方針があり、助産師は出産に関与できずにやりがいが感じられず、定着しなかったと伝えた。一方、出産を扱う病院が減り、さらに助産院に義務付けられた嘱託医が産科医不足で確保できず、なかなか開業もできないとして、資格を持ちながら働いていない助産師が多い背景にも触れている。
 この問題では毎日新聞も8月27日朝刊のクローズアップという企画枠で、医師の代わりに助産師が妊婦の検診を行う「助産師外来」が産科医不足の地方を中心に全国に広がっている現状や妊婦のケアに熱心に取り組む助産院などを紹介して、お産の世界でもっと助産師の力を生かすべきだと訴えた。
 助産師の団体「日本助産師会」では、病院や診療所に対して、出産数あたり○人配置という助産師の必要数を国が定めるよう求めている。助産師会は「戦後のベビーブームの頃は、産科医は今の半分だった。最近では“自然な出産”を望む女性が増え、助産院や自宅に出張する開業助産師の役割が見直されてきた。異常出産に備えて医師との連携は当然だが、“正常分娩”は、助産師に任せる制度にすべきだ。」と話している。
 助産師会は職能団体ゆえに、職域を広げる意図は当然あるだろうが、その主張は産科医不足が深刻になる中で一考に値する。出産できる病院・診療所が減り続けている中で、お産をしやすい環境づくりは少子化対策の最低条件の一つだ。国は“助産師の力を生かした”形で、日本のお産の新たな制度を構築すべきだろう。