裁判

あんまり興味ない事件なんだけど、あまりに面白いのでご紹介します。
http://www.nikkansports.com/general/asozan/2006/asozan067.html
例のホリエモンの裁判が始まってるらしい。Yahoo!ニュースとかでもそれなりに取り上げられてるけど、そっちはなんかホリエモンを馬鹿にしたような感じの記事でしょ。こっちは、被告・検察・裁判長もみんな面白い。
一部ご紹介しますね。

 検察官 「あなたは、CEO−−最高経営責任者のことですけど、CEOの肩書きありましたね」
 被告人 「それは、社内的な肩書きなんでなんでもいいんですけどね。“CEOってつけたらカッコイイよね”って。深い意味はないんですけど」
 検察官 「意味がないのになぜつけたんですか」
 被告人 「はやってたから。カッコイイから。名刺に書くと、(営業先と)“何?”って話になるんですよ。当時は珍しかったですから」

 話のネタになるって理由は分からないでもないけど“流行ってた”のに“珍しかった”とは、矛盾しているような。

 検察官 「カッコだけのためにつけたんですか(笑)。あのー、野村證券のサイト見たんですけど、CEOとは“経営最高責任者”と」
 被告人 「え? 最高経営責任者じゃないんですか」
 検察官 「野村證券のサイトには、経営最高責任者と書いてましたよ」

 なんで、検察官は“CEO”の意味を調べるのに野村證券のホームページ見てんのよ。もっと違う調べ方があると思うんだけど。一般的には、被告人が言う “最高経営責任者“の方が正しいよなぁ。どっちでもいいけど。ちなみにCEOはChief Executive Officerの略。和訳した場合、最高経営責任者だろうが経営最高責任者だろうが同じじゃない?

 検察官 「そこに“企業の経営方針を決定する際の最終的な決定権を持つ者”と書いてありました(*野村證券のホームページ見たが、まったく同じ文章ではなかった)けど…」
 被告人 「違うと思いますね。カッコイイってことでつけてたんで。あのー、海外の人の名刺をもらうと“CEO”って書いてあって…」

 恐らく法廷中が「CEOの話はどうでもよくないか?」って思ってたと思うんですよ。すると、被告人が喋ってる途中で

 裁判長 「検察官、次の質問を」

 あまりの間のよさに法廷内大爆笑。冷静なツッコミで笑いを取れる小坂裁判長に、芸人としては嫉妬(しっと)ですよ。面白い裁判長だ。

このコラム書いてる方のツッコミが面白いのだな。