報道の影響。

大淀病院関連。
http://www3.nhk.or.jp/news/2006/12/22/d20061222000115.html(ニュース映像あり)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200612220048.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20061223k0000m040019000c.html
報道の影響で潰れた、と考えていいでしょうね。国営放送によれば、

退職の意向を示している医師は、「産科のスタッフが少なく、肉体的に負担が大きい」と理由を説明しているということですが高崎さんの死亡がきっかけであることも関係者にほのめかしているということです。

とのことですし。関係者の方々、お疲れさまでした。こんな事態になっても、ネタ元のえぶりでい新聞はあっさりした記事でしたよ。

まずはモーニングデイ新聞。

奈良・大淀病院、分娩対応中止へ 県南部のお産の場消える
2006年12月22日
 奈良県大淀町の町立大淀病院で8月、重体になった妊婦(当時32)が計19病院に搬送の受け入れを断られた末、大阪府内の病院で死亡した問題で、同病院が来年3月で分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止することがわかった。同病院の産婦人科にはこの妊婦を担当した常勤の男性医師(59)しかおらず、長年にわたる激務や妊婦死亡をめぐる対応で心労が重なったほか、別の産科医確保の見通しが立たないことなどが理由とみられる。
 県などによると、同病院は来年3月末で産科診療を休止し、その後は婦人科外来のみ続ける方針。スタッフの拡充を検討したが、県内の公立病院に産科医を派遣してきた奈良県立医大医師不足などから、新たに医師が確保できず、分娩対応の継続ができないと判断した。病院側は同日、院長名で事情を説明する文書を張り出した。
 男性医師は県立医大から非常勤医師の応援を得ながら、年間150件以上のお産を扱っていた。宿直勤務は週3回以上で、妊婦が死亡した後、「ここで20年以上頑張ってきたが、精神的にも体力的にも限界」と周囲に漏らしていたという。
 県南部では、県立五條病院(五條市)が4月に産科医不足から分娩取り扱いを中止しており、大淀病院がお産を扱う唯一の病院だった。県幹部は「早急に県内の周産期医療のあり方を見直さねばならない」と話す。

続いてえぶりでい新聞。

産科休診:妊婦死亡の病院で 奈良県南部分べん施設ゼロに
 今年8月、入院中の妊婦の高崎実香さん(当時32歳)=奈良県五條市=が転送先探しの難航の末、死亡する問題が起きた同県大淀町大淀病院(原育史=やすひと=院長)が、来年4月から産科を休診することが分かった。県南部(五條市・吉野郡3町8村)で分べんができる医療施設はゼロになる。婦人科は継続する。病院側は「医師が辞めるわけではないが、十分な看護師、助産師を確保できず、リスクが大きいと判断した」と説明している。

ハッキリ「事件のせい」と書いてる国営放送

妊婦死亡 搬送元の産科休診へ
 この問題は、奈良県大淀町の町立大淀病院で、ことし8月、高崎実香さん(当時32歳)が出産中に意識不明になり、ほかの19の病院に受け入れを断られて大阪の病院まで運ばれ、出産後に脳内出血で死亡したものです。大淀病院では、常勤の医師1人とほかの病院から派遣されている非常勤の医師2人のあわせて3人で、年間150件ほどの出産を扱っていますが、関係者によりますと、死亡した高崎さんの出産にあたっていた常勤の医師が産科の診療をやめる意向を示したということです。病院は、ほかに産科の常勤の医師を確保するめどが立たないことから、来年3月いっぱいで出産の扱いを取りやめ、産科を休診にするということです。この常勤の医師は「産科のスタッフが少なく、肉体的に負担が大きい」と理由を説明しているということですが、高崎さんの死亡がきっかけであることも関係者にほのめかしているということです。奈良県内には出産を扱う病院が29ありますが、県北部に集中しており、これによって県南部で出産を扱う病院がなくなることになります。