大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す

海外にいるときに発注しておいて、日本の自宅に届いていた本を遅ればせながら読む。

大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す
内容(「BOOK」データベースより)
心臓外科医が患者を四人連続死なせたがそれを「トレーニング」とうそぶいた(東京医大)、未熟な医師がマニュアルを見ながらの内視鏡手術で死なせた(慈恵医大青戸)、人工心肺の操作ミスで死なせたあとカルテを改竄(東京女子医大)…なぜ医療の最高峰ともいうべき大学病院は事故を繰り返し、患者の期待に応えられないのか。その驚くべき実態と医師たちのホンネに迫り、医者と患者の間に立ちはだかる本質的な壁を浮き彫りにした。

内容は、医療ブロガーや某巨大掲示板医者板などにいる人にとっては常識で何も新しいことは無いのだが、こういう本が出版されることはいいことだろう。で、タイトルがいかにも医療叩きっぽいタイトルで、上に紹介したAmazon.co.jpにも書いてある「内容」もその雰囲気が漂っているのでそういう本かなと思うが全然違う。だから、医療叩きの内容を期待して非医療従事者の方々に買って頂いて、で現実を知ってもらう、というある意味サギ的手法なのか? と思ってみたりもするが、まあとにかく一人でも多くの人に読んでもらうことが大事なんだろうと思う。医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何かよりは薄いし圧倒的に読みやすいと思う。