捏造。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <番組ねつ造>英科学誌のネイチャーがあるある問題取り上げ
まだ原文にはあたってないんだが、Natureですからね。Natureに論文載せたいと思う科学者は多いだろうけど、関西テレビはこんな形で達成してしまったワケだね。関西テレビは科学者ではないけど。まあ、Natureも論文捏造とかでエライ目に遭ってるから、他人ごとではないのかも。そういえば帰国時に購入して持って帰って読んだ本。

論文捏造
 科学の殿堂・ベル研究所の、若きカリスマ、ヘンドリック・シェーン。彼は超電導の分野でノーベル賞に最も近いといわれた。しかし2002年、論文捏造が発覚。『サイエンス』『ネイチャー』等の科学誌をはじめ、なぜ彼の不正に気がつかなかったのか? 欧米での現地取材、当事者のスクープ証言等によって、現代の科学界の構造に迫る。なお、本書は内外のテレビ番組コンクールでトリプル受賞を果たしたNHK番組を下に書き下ろされたものである。

NHKの番組自体も見たことあるが、結構面白かったよ。当時の上司から証言取れてるのがスゴイ。まあ隣りの国のES細胞の捏造にしても、結局は誰かをスケープゴートにすることで問題解決して、構造的な問題はノータッチっていうのは変わらないんだけどね。
以下は記事。

<番組ねつ造>英科学誌のネイチャーがあるある問題取り上げ
2月23日0時27分配信 毎日新聞
 22日付の英科学誌「ネイチャー」は、関西テレビ制作の番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題を2ページにわたって取り上げた。科学データ、外国人研究者のコメントの捏造があったことや、関テレが番組を打ち切り、520回すべての検証を行っていることを伝えている。
 記事では「犠牲者の1人」として、「みそ汁のダイエット効果」(06年2月放送)の回でコメントを捏造された米国の大学の研究者が登場。「私が発言していないことを発言したかのように見せかけた。内容の60%は不正確だ」と証言した。また「レタスで快眠」(98年10月放送)の回では、マウスを使った実験結果が改ざんされたとした。背景に、テレビ業界の視聴率至上主義があることを指摘し、虚偽報道を防ぐために、日本で放送法改正の動きがあることも報じている。
 一方、「『あるある』ほど露骨ではないが、科学的な手法で視聴者の心を捕らえたいという誘惑は日本だけにとどまらない」とも指摘。英国の人気科学番組でエンターテインメント性を優先し、行き過ぎた演出が行われた例も紹介している。
 研究者たちもメディアに用心深くなっており、ネイチャーの担当者が取材の同意を取り付ける際に「どのように原稿に使われるのかチェックしたい」と申し出たという。「それが『あるある問題』から学んだ教訓だ」との研究者の言葉で記事を結んでいる。