命がけのお産の姿

いつも拝見してます「琴子の母」さんのブログより。
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コメント欄です。コメントに返事してもよかったんですが、私の意見でコメント欄が汚れるのを嫌いまして。時々ヘンな人も湧いてるようなので、汚れるなら自分の庭、ということでエントリ立ててみました。<追記>トラバ送ってしまったので結果的に「琴子の母」さんのブログを汚してしまいました・・・意味のないことをしてしまったよ・・・

産む機械発言』により、『お産は命がけなんだ!』とテレビでも言う人が多くなったけど、それ以前はマスコミの報道の内容からしても、医療事故ばかりであって、そうではなく、最善を尽くされても亡くなってしまう昔からある命がけのお産の姿が伝えられていないようにおもいます。(2007.02.24 00:30:21)

いいこと言うなぁ。でも、現実はどんどん乖離している。「昔からある命がけのお産」は、もう誰も伝えてはくれないし、もし母体がその命を失うことがあれば、「最善を尽くされても亡くなってしまう」という状況は医療関係者以外が認めることは殆ど無く、どこかにミスがあったんじゃないか、ということで、華々しく「医療ミス」報道が花開くわけです。その最たるものが逮捕にまで至った福島事件であり、結果として立件されなかったものの奈良南部の産科医療が崩壊する結果となった大淀病院事件なわけです。
今後は、産科医療は思いっきり集約化することで、「これだけ集約化されたマンパワーのある施設で助からなかったらまず他では無理!」と主張することで訴訟に対する防衛医療が完成する一方、集約化される前の小規模施設で速やかに処置していれば助かった症例が、集約化後の施設への転送時間のために処置が遅れて最終的に不幸な結果に終わる事例も増えるだろう。そして、集約化によって、より多くの命が救われるのかどうか、集約化して何年かした後の統計により明らかになるだろうが、実は、集約化によって失われる命の方が、集約化する前に失われた命よりも多くなるように思うのは、上記のような考えによる。ま、統計待ちということになるのだが、多くの医療従事者は集約化で妊婦側の利益になることはあまりないと思っているのではないだろうか。ただ、現在の医師の減少、訴訟の増加に耐えうる仕組みを作るとそうなる、というだけで。