医療従事者によるドラマ(第1話〜第3話)

*この記事だけ何だかブログの中でも異質(いい意味で)なものに進化しつつあるので、別ブログに移動中です。私の別ブログへ移転します。
医療従事者の医療従事者による誰かのためのドラマ - S.Y.’s Blogで取り上げてみたら、のりのりさんがノリノリでどんどん書いてくれるので、コメント欄では読みにくいでしょうからエントリ立てますね。4話以降はこちらにコメントして頂けたらまたエントリたてます。なお、配役はイメージですので、決して御本人に許可を取ってるわけじゃありません。(当たり前か)

<コンセプト>
のりのり 『ちょっとストーリーが変わっちゃうかも知れないけれど、ヒロインに1クール3ヶ月のうちしばらく入院していてもらうなら、SLEになって膠原病内科はどうです?悪魔の薬ステロイドを内服する病気。入院生活はある程度落ち着いた後は基本的には結構ヒマなはず。病院内探検にはもってこいです。結婚話が壊れる可哀想な同室者、学校の留年が心配な高校生同室者など、美人で幸薄い脇役でサブストーリーが作れます。「私はこんなに元気で仕事もできそうなのに、何で入院してなきゃならないのよ」「ステロイドについての説明ってこれだけ!」と正義感あふれるヒロイン。特定疾患の診断書の山をふーっと言って片付けている主人公。外来で「これも特定疾患扱いで処方してよ」とのたまうおば患者。あっ、でも膠原病内科だと、わかりやすい急変がないかな。劇症型のAPSで死んでしまうとかカリニか、HPSじゃ、見ている人にはわかりにくいかな。』 (2007/02/23 15:33)

第1話
 ヒロイン(木村佳乃)は社会派週刊誌(AERAあたりを)記者。29歳未婚。デスク(佐藤浩市)と不倫中である。最近、微熱が続く。体がだるくてしかたがない。
ある朝、鏡を見ると、蝶形紅斑が出ている。鏡の前で頬に手をやるヒロイン。病院に行きたいと思うが、なかなか時間が取れない。ある朝、だるくて仕方がなく、仕事をぶっちぎって近くの総合病院を受診する。
まずは総合案内で、「紹介状のない方は3150円いただきます」といわれ、むかつくヒロイン。内科外来にいくと、研修医の予診が待っていた。最終月経や妊娠歴まで尋ねられてさらにむかつくヒロイン。膠原病内科での診察が決定されたが、延々の待ち時間。途中で「病棟患者急変のため、外来を一時停止させていただきます」の表示。午後2時になって、ようやくヒロインの診察。机の上の本の陰に食べかけのサンドイッチが見える。「あ、全身性エリテマトーデスかもしれませんね。今日、いろいろ検査して、来週の木曜日に結果を聞きに来てください」と主人公の内科医(佐々木蔵之介)。いろいろ検査したので、お会計は1万円を超えてしまった。「お話5分で血をとって1万て何よ!」とめちゃくちゃむかつくヒロイン。
夜のバー。ヒロイン「わたし、膠原病かも。死んじゃうかも」デスク「しぶといお前が死ぬわけないだろ」ヒロインは酔っ払いながら、クラノスケについて原稿用紙10枚分くらい罵倒する言葉を吐く。
夜遅く、医局でカップヌードルをすするクラノスケ。病棟のパソコンで検査データのチェックをしてくるクラノスケ。ヒロインのデータが異常に悪いことに気づく。ヨシノの連絡先を確認して電話するクラノスケ。ヒロインは不在。医局に戻り、診断書を書き続けるクラノスケ。23時になり、もう一度ヒロインに電話するクラノスケ。ヒロインは留守で、伝言メッセージを入れる。クラノスケ、1人暮らしのアパートの風呂に入って眠りかける。
翌日、夜遅く一人暮らしのマンションに帰宅したヒロイン。留守番電話にメッセージが入っている。「○○総合病院の内科のクラノスケです。昨日の検査結果で異常がみられました。予約は来週ですが、今週中に必ず外来を受診してください。」
ふたたび総合病院内科外来。クラノスケ「蛋白尿がでているし、白血球が2,000しかありません。補体も測定限界以下です。抗核抗体は2560倍、APTTが著明に延長しています。入院が必要です。ただし、ベッドの空きがないので、電話連絡を待ってください。
夜のバー。ヒロイン「あたし、入院しなさいって言われちゃった。でも、お部屋の空きがなくて、待ってくださいって。入院しなさい、でも部屋はないってどういうことよ」デスク「部屋がないって向こうが言っているってことは、まだまだ入院しなくても大丈夫ってことじゃない?」
ホテルの部屋。ヒロインと佐藤浩市の激しいベッドシーン。
(一話終わり)

第2話
編集部でヒロインとデスクが話をしている。デスク「どうせ入院するなら、入院患者が見た、病院の真実!でも書いてもらうか」ヒロインは机の上を整理しながら「いいわよ、ばんばん書いてやるわ」
海外旅行にでも行くようなスーツケースを転がしながら、ナースルームへ向かうヒロイン。
「はじめまして、今日から入院するものです」
同室者は3人。
派遣OL:エビちゃん SLE
高校生:長澤まさみ Churg-Strauss症候群
中年女:余貴美子 SLE、シェーグレン症候群(いずれ悪性リンパ腫に)
ただし、ヒロイン入室の瞬間にはマサミはいない。
病棟Ns.からオリエンテーションを受けるヒロイン。蓄尿の説明でぎょっとする。
ナースルームでクラノスケから病状について説明を受けるヒロイン。サインする書類多数。
ナースルームでは、ナースたちが、マサミちゃんには困るわよねー、と談話中。
クラノスケ「この病院は患者用の図書室があるから、行ってみるといいかもしれません」
図書室へ言ってみるヒロイン。患者用の奥に職員しか入れない図書室がある。若い司書が職員用への扉の前のブースにいる。奥に行ってみようとして司書に静止されるヒロイン。インターネットでSLEを調べてみるヒロイン。「私って賢い患者かも」
病院屋上のフェンスにもたれかかりながらデスクとヒロインが話をしている。
ヒロインは病院の食事や検査について原稿用紙3枚分くらいの不満を述べる。ただし、食事については、「毎日決まった時間にご飯を食べるのよ。野菜がたくさんあって、アルコールがない、バランスの良いご飯。これで1日1000円しないの。夜更かしはしないし健康になりそう。」デスクはヒロインに軽いキスをして、「じゃあまた」と言う。
デスクが歩いていく屋上への出入り口のほうへ目をやるヒロイン。そこにはマサミがいた。
ヒロイン「マサミちゃん」
マサミ「あの人、ヨシノさんの彼?」
ヒロイン「うーん、彼兼上司ってとこかな?」
マサミ「かっこいいね。ヨシノさんってお仕事なにしてるの?」
ヒロイン「雑誌の編集部につとめてるのよ。」
マサミ「雑誌ってなに?」
ヒロイン「○○新聞の雑誌よ」
マサミ「ふーん。うちのパパは△△新聞の社会部の記者なの。えらそーにしてやなやつなんだ」
ヒロイン「ふーん。マサミちゃん、お部屋じゃほかの人がいるから言わなかったけれど、あたしもマサミちゃんの大先輩。JJ学院なの。シスター穂刈にいつも怒られてた。マサミちゃんとあたしって、なんかつながってるのかも」
マサミ「あたし、出席足りなくて留年しちゃいそうなんだ。」
ヒロイン「レポートとかじゃだめなの?」
マサミとヒロインは打ち解けていろいろ話をする。そこへ、病棟Ns.
「マサミちゃん、お父さんが見えてるわよ」
マサミ「ウッゼー」と言いながらNs.の方へ。
病棟の片隅でエコー下腎生検が始まろうとしているヒロイン。
どすん、と鈍い音がする。起き上がろうとするヒロインを制止するクラノスケ。
Ns.がクラノスケを呼びに来る。クラノスケはヒロインを放置して行ってしまう。
波利井先生コールが鳴り響く。

第3話
エビちゃん「昨日のひと、白血病の高校生だったんだって」
ヒロイン「ふーん。かわいそう。あたしもとばっちりで、腎生検の最中に放置されちゃったわ」
マサミは勉強をしている。クラノスケ、病室に入ってくる。
クラノスケ「キミコさん、明日から、プレドニンが19ミリになります。4ミリ分は粉でくるからまちがえないでね。」キミコ「えっ、1ミリの錠剤じゃないの?」クラノスケ「僕も本当は1ミリの錠剤のほうがいいんだけれど、同じ薬で5ミリと1ミリがあるのは間違えのもとだから、っていって病院が採用してないんですよ。だから、5ミリをわざわざ粉にして調剤してるんです。でも、退院したら院外処方だから、1ミリの錠剤で処方します。」
ヒロイン「粉だとわかりにくくない?」
クラノスケ「僕もそう思います。でも、病院の方針なんです。僕がむかしいた病院では、テオドールって喘息の薬を子供に処方するときに、粉で処方したら、薬局で桁間違えて多くいっちゃって、意識不明になって、新聞沙汰になってしまいました。ああ、患者さん相手に何はなしてるんだろ。」
エビちゃんにお見舞いの初老の女性が来た。「ここではなんだし」とエビちゃんを食堂に誘う。エビちゃん、緊張した面持ちで女性についていく。
食堂で初老の女性が切り出す。「結婚について、お話はなかったことにして欲しい。息子を同じように考えている。」
病室に帰ってきたエビちゃん、泣いている。
マサミは勉強をしている。
エビちゃんはカーテンを閉め切っている。
ナースルームでクラノスケがヒロインにムンテラをしている。プレドニンの初期量は40mgである。クラノスケ「フツーの人なのにこんなに説明がわかってくれる患者さんって、始めてです、僕。それでも理系でどっかに勤めてる人だと結構わかってくれるんだけど、文系の人って、結構思考回路が違うっているか、なんだけど。」ヒロイン「あたし、数学苦手でした。物理赤点でした。悪いか!ところで、エビちゃんがずーっと泣いています。なんか、婚約者のお母様らしい人が来てから様子が変なんです。まさか、婚約破棄じゃないでしょうね。」クラノスケ「あ、本当?」
クラノスケ、エビちゃんのベッドサイドにいる。エビちゃん「先生のせいだ。先生が膠原病だから入院しなさい。妊娠すると流産するかもしれない、なんていうからだ。うぇーん。」
クラノスケ、当惑した顔で言葉に詰まっている。
翌日の回診。クラノスケと上司の笹野高史。ササノはクラノスケの説明をふんふんときくだけである。ただし、キミコのカルテをみて、ちょっとデータが気になる、という。
夕食時、エビちゃんがいない。食事を配りにきたナースはあまり気にしていない。ヒロインは気になる。食事もそこそこに病院内を探す。屋上にエビちゃんはいた。「来ないで」とエビちゃん。「だめ」とヒロイン。ヒロインはゆっくりゆっくり近づいてエビちゃんを確保する。「こないだの高校生、顔がつぶれて遺体きれいじゃなかったって。エビちゃん、美人の顔をぐちゃぐちゃにして、いいことある?」
談話室でヒロインにお礼をいうクラノスケ。いつの間にかヒロインはクラノスケに対しタメグチになっている。クラノスケも打ち解けている。
医局のクラノスケ、ちょっとニコニコしている。文献を読みながら、視線が宙を浮いている。
夜中の屋上。デスクとヒロイン。マサミの話になる。デスクはマサミの父を知っているらしい。マサミが生まれるときにマサミの母は死亡して、おばあちゃんの協力のもとマサミは育ってきたことがわかる。デスクとヒロイン、激しいキスシーン。
(ちなみに事件への伏線はってみました)

伏線にあまりピンと来ない私は、産婦人科医。
いつも出てくる過労の産婦人科医(一人医長)のエピソードをどこかに入れたいところで。産婦人科医不足の影響で、産婦人科病棟の病床の一部が、女性の内科の患者(つまりヒロインたち)に使われていることにしましょうよ。そしたら産婦人科医も登場しやすいですよね。

<追記>「長澤まさみ」とか「佐藤浩市」とかいうキーワードでこのブログに来られている方もあるようですが、そういうブログ(どういうブログ?)ではないのでご了承下さい!