初・メトロポリタン歌劇場

えーと、先週カーネギーホールで、今週はMETに初登場デスよ! って、お前は仕事はちゃんとしてるのかというツッコミは無しにして頂きたい。今回は日帰りだから、結構しんどかった(←言い訳)。
演目は、

Die Meistersinger von Nürnberg
Conductor: James Levine
Production: Otto Schenk

CAST
Eva: Hei-Kyung Hong
Magdalene: Maria Zifchak
Walther von Stolzing: Johan Botha
David: Matthew Polenzani
Hans Sachs: James Morris
Beckmesser: Hans-Joachim Ketelsen
Pogner: Evgeny Nikitin
Nightwatchman: John Relyea

オットー・シェンクの演出で、レヴァイン指揮のマイスタージンガー全曲。全3幕、演奏時間4時間以上という大作。開演12時、2回の休憩をはさんで終演18時という、演奏する方にも聴く方にも相当の体力を要求する演目である。例によって多少の予習は試みたが、予習にもかなりの時間を要するので、今回は、日本語字幕付きDVDを1回通しでスコアと共に視聴する程度にとどまってしまったよ。まあ仕事も今メチャクチャ忙しいので仕方あるまい。ちなみにそのDVDはコレ。

ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」全3幕
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
ワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」をレオポルト・ルートヴィッヒの堅固で格調高い指揮で上演。16世紀のニュルンベルクを舞台に、ジョルジョ・トッツィ演じるザックスと脇を固める名役者たちが当時の市民精神を見事に再現する。
→¥2,940(税込)と、お買い得。ビデオドラマ仕立てで作ってあるので、歌い手がカメラ目線なのがちょっとコワイ。

席は、最安の42ドルの席。故に天井桟敷。オケはあんまり見えない。舞台は欠けることなく見られるが、出演者は小さく見える。音もあんまり届かない感じだなぁ。カーネギーホール天井桟敷とは、ちょっと雰囲気違うかな。
構成は、1幕は1場で制作、3幕だけ2場構成。3幕1場から2場の間、幕が降りたからといって音楽は続いているんだからトイレに立つなよ前の列の日本人夫婦。ちょっとは勉強してこい(っていうかプログラム見れば休憩のことは書いてあるが)。
ドイツ語での上演、英語字幕付きなのだが、私はオペラをオペラハウスで見たことがないので、字幕といえば舞台の上とか下とか脇とかに電光掲示板が立ってるもんだと思っていた。が、ここでは、各々の座席の前に小さな電光掲示板があって、表示させるか否かは観客の選択、という形だった。スゴイなぁ。オペラハウスはこれがデフォルトなのか?
長期戦なので、カフェテリアでパンとジュースと買う。コレで11.25ドルというのも、MET価格なのか。

演奏は、無難。ムリしてない。有名な前奏曲から始まるが、長期戦だし、ムリして盛り上げない。でも自然。ザックス、ダーヴィッド、ベックメッサーはよかったけど、エヴァ、ヴァルターはちょっと物足りなかった感じ。多分、ヴィジュアル的な問題もあると思う。えーと、男性歌手の方々は、かなりの確率でパヴァロッティ型の体型でいらっしゃって、親方さんたちはまあそれでもいいのだと思うのだけど、やっぱヴァルターはイケメンがよいよねぇ。ヴァルター、思ったより背も低かったし・・・椿姫のタイトルロールが、とても病気で死ぬように見えなくて公演が失敗した、という逸話がよく理解できましたよ・・・。
でも、3幕の歌合戦は圧巻。バンダのサウンドも心地よく、舞台いっぱいに歌い手がいる状態で最後の合唱を聴くのは、幸せですな。公演はブラボーだと思います。カーテンコールでレヴァイン出てきたので、思わず私もブラボー叫んでしまいましたよ。ミーハーだしね。でも、レヴァイン、カーテンコールでその手がつながってる男性歌手たちのちょっと大きめな体型の92%縮小コピーみたいなシルエットでしたよ・・・

帰りは懲りずにアムトラック。ニューヨークのペンステーションには、何故か寿司が売ってるので、寿司とコーラを買って乗り込んだよ。味は普通。今日は、前回のように大幅に遅れることなく、最終的に5分遅れで到着。お疲れさま。