飛び込め!青春

※タイトルと記事は無関係です。
県内の「飛び込み分娩」増加/Web東奥・ニュース
堂々と「飛び込み分娩」という名称になってるのが何とも。受ける方は、その妊婦さんの背景が全くわからないから、ホントに困るんだな。んで満期のハズなのにいきなりIUGRだったりして小児科の先生怒り出しちゃったりするし。予定日もわからんから週数もわからないし。そもそも、最終月経なんて9ヶ月も前だから、9ヶ月前の月経をキッチリ覚えてる人なんてなかなかいないし、キッチリ覚えてるような人はそもそも「飛び込み分娩」なんてしない、という堂々巡り。そんなとき、研修医時代の恩師がつぶやいた言葉が魔法のように輝く。

「んなの、産まれた日が予定日だよ」

さて、

一部関係者は「一回の健診費用が六千円前後と妊婦の経済負担が重く、それが健診を受けないままの“飛び込み”の一因になっている。自治体は補助拡大を」と訴える。

六千円が高いか安いかは価値観によって違うだろうが、子育てにはもっとお金と労力がかかるよな。分娩費も今の日本では安すぎだし。アメリカ並みに分娩費用を上げれば、六千円が誤差に見えてくるかも知れん。「自治体は補助拡大を」と言うけれど、小児医療の問題にも見られるように、無料化してもろくなことはない、というのが医療側の認識だと思うのだが、どうだろう。むしろ、お金は広くバラまくのではなく、重度の障害を持つ方々などを徹底的に補助する方がいいのではないかと思うが。
以下は記事。

県内の「飛び込み分娩」増加
 妊婦健診を受けずに出産直前に医療機関を受診する「飛び込み分娩(ぶんべん)」が県内の医療機関で目立っている。八戸市民病院では二〇〇六年、十二件で前年の四倍となった。妊婦の意識の問題、社会・経済的問題などが要因として挙げられるが、「医療事故を懸念する民間医療機関から“飛び込み”を断られた妊婦が、公立病院に集中する」という指摘もある。また、一部関係者は「一回の健診費用が六千円前後と妊婦の経済負担が重く、それが健診を受けないままの“飛び込み”の一因になっている。自治体は補助拡大を」と訴える。
 八戸市の飛び込み分娩の現状は三月、青森市で開かれた産科医療フォーラムで八戸市民病院の助産師が報告した。同病院の〇六年の飛び込み分娩は十二件で、〇五年度の三件から、大幅に増えた。〇七年も三月十一日現在で既に四件とハイペースで推移している。
 この理由について、八戸市内の複数の医療関係者は「飛び込みで民間医療機関を受診しても、医療事故を避けるため、受け付けない。断られた人たちが市民病院に流れているのではないか」と分析。現に八戸市内の開業医は「福島県・大野病院の逮捕事例などで産科医は委縮している。リスクが高いケースは受け付けず、総合病院へ送るようになった」と話す。また「四月から産婦人科を休診した青森労災病院の影響で、さらに“飛び込み”が市民病院へ集中するのでは」と危惧(きぐ)する医療関係者の声もある。
 青森市民病院は年五−十件の“飛び込み”はあるが、特別、増える傾向はないという。ただ、関係者は「社会的・経済的に許されない妊娠のため、飛び込みで来るケースがある」と言う。
 一方、弘前市の公立病院でも年間十件前後の飛び込みがあり、同病院の医師は「ほとんどが経済的な問題。妊婦健診はお金が掛かる。弘前市の無料券は二回だけ。もっと補助を拡大してほしい」と説明する。