絵美タンのおかげです。

今回より魚拓を利用。産婦人科医、不起訴処分に 大和高田市立病院の妊婦死亡
刑事が不起訴になったのだから、一見メデタイ記事のようにも見えるが、よく読むとオソロシイことが書いてある。

 奈良県では昨年8月、町立大淀病院で、重体となった妊婦が19病院に搬送を断られた末、脳内出血で死亡。県警はこの件についても業務上過失致死容疑で捜査している。

誰かさんが「スクープ」してくれたおかげで、刑事で立件すべく捜査してるみたいじゃないですか。まあ、妊婦が亡くなる度に、刑事で立件していけば、年間70件程度はコンスタントに立件できますし、起訴されたら、本人はどうするかわからないけど、影響で数人くらいは産科医を辞めていくと思うんだよ。で、産科崩壊が加速する、と。医師が起訴されると、「医療で失敗するような無能な医師はどんどん罰して下さい」みたいに思う一般の人たちもまだ多いみたいだから、何だか悲しくなるよね。絵美タンのおかげです。
しかし、地検が「予見は不可能」とみなした理由が、超音波の所見ってのも、何だかうやむやな話で。他にもいろいろあるだろうと思うんだが。これは記事の問題かな。起訴されるかされないかも、時の運、という感じだな。
以下は記事。

産婦人科医、不起訴処分に 大和高田市立病院の妊婦死亡
2007年04月18日
 奈良県大和高田市の同市立病院(松村忠史院長)に入院中の妊婦が出産直後に死亡した事故で、奈良地検は18日までに、業務上過失致死容疑で書類送検された産婦人科の30代の男性医師を不起訴処分とした。「死因の子宮破裂による出血性ショックを、予見させる症状がなかった」と判断した。
 調べによると、04年10月、同病院の産婦人科に入院していた当時30代の女性が出産後、脈拍や呼吸状態、血圧が異常に高い数値を示し、子宮内の大量出血で死亡した。
 奈良県警は、医師が施した投薬が一時的に数値を下げるだけの効果しかなく、妊婦の体内に出血など異常が生じていた恐れがあったのに、漫然と放置したと判断。06年3月、書類送検に踏み切った。
 一方、地検は、医師は女性の臓器状態などを調べるために超音波検査を実施したが、子宮破裂を疑わせるような症状は映っておらず、「予見は不可能」とみなした。
 大学病院の鑑定結果は「子宮裂傷部から大量に出血した出血性ショックまたは失血死」。全血液の約3割もの出血があった。遺族は05年4月、医師らを相手取り約1億円の損害賠償を求めて奈良地裁に提訴した。
 病院側は昨年6月、医師不足などから新規の分娩(ぶんべん)予約を大和高田市など周辺4市1町の住民に限定することを決めた。
 奈良県では昨年8月、町立大淀病院で、重体となった妊婦が19病院に搬送を断られた末、脳内出血で死亡。県警はこの件についても業務上過失致死容疑で捜査している。