視点は一つ

環境の改善のための努力、というのは必要だとは思う。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/news/20070521ddlk40070246000c.html
メッセージ
まあ、何だな、病気になって初めて、医療環境の様々な点に気付くというのは、ある意味いいことかも知れないな。でも、一方的な、病院の投書箱に書かれるような内容を新聞に垂れ流すのはどうかと思うが・・・と思ったら、やっぱり例の新聞社でした! 何かウレシイ。
一つ一つのお気付きの点はもっともなんですが、そのための対策が、

私は針を刺される際は必ず隅に座るか、横に衣服を置いて隣に人が来ないようにしていました

と営業の邪魔をしてまでも自分さえよければ、というのがなかなかいいクオリティの記事かと。そのことで、採血するスペースが一つ潰されて、他の患者さんの待ち時間が延びるかも、とは考えないわけで。まあ自分の身を守るためだから、それを実行するのはまあいいとしても、新聞には書かないと思うよ、普通。私は必ず、本屋で平積みの本を買うとき上から2冊目以下を取ります、みたいな感じ? ちょっと違うか。
あと、「駐車場は無料に」とか、何とも言えませんな。駐車場の維持費だってタダではないでしょうに。クレクレ根性満載。
医療側に対して感じておられることは、まあそうかな、と。改善するためには、もっと医療を取り巻く環境の改善が必要だったりすることは、敢えてスルーで、苦情だけ並べてるところがえぶりでぃクオリティ。
以下は記事。

筑後評論:病院 /福岡
 特に大病やけがもなく44年間過ごしてきたのですが、昨年12月に「椎間板(ついかんばん)ヘルニア」と診断され、5カ月にわたる通院生活を初めて経験しました。多くの場合は腰痛を伴うのですが、私のは左腕につながる神経が圧迫されて痛みを伴う頸椎(けいつい)症で手術が面倒で、注射などでだましだまし経過を診る保存療法を強いられました。痛みから早く解放されたいあまり、久留米市の大きな病院など5カ所を訪ねましたが、半面、長い治療生活で初めて気付いた点もありました。病院で気になったことをいくつか報告します。
 採血検査は広いスペースで 初診時に付き物の検査ですが、ある病院では、10人近くが横一列にギッシリ並んで検査を受けていました。注射もそうですが、隣との間隔が狭いと、よろけて自分にぶつかって来やしないかとヒヤヒヤします。針を扱う作業だけに、周囲との間隔は十分に取るべきです。私は針を刺される際は必ず隅に座るか、横に衣服を置いて隣に人が来ないようにしていました。
 患者に症状を聞く際は小声で 周囲が見知らぬ患者ばかりだとはいえ、待合室で看護師から大声で病状を尋ねられるのは気持ちのいいものではありません。こちらが小声で話しているのに、中には大声で反復する看護師もおり、「何で周囲に自分の症状を伝えるようなことをするのか」と思うことがありました。病状も個人情報ですから、他人に聞かれない配慮が必要です。
 診察には明快な説明を 「レントゲンを撮りましょう」の一言でも「どこを、何のために調べるのか」を医師は明確に説明すべきです。私は職業柄、いろいろ尋ねるタイプですが、それでもMRIとは別に同じようなレントゲンを三つの病院でそれぞれ撮られ、その度に高い診断料を徴収されました。また、ある病院では「しばらく様子を診ましょう」と鍼灸(しんきゅう)や電気治療、けん引をされましたが、別の病院では「神経の病気だから意味がない」と言われ、「あの治療は何だったのか」とくだんの病院に強い不信感を抱きました。
 駐車場は無料に 大病院は広大な敷地を確保するため郊外に立地することが多く、駐車場利用者は患者か見舞客に大体限定されます。全くの別件で駐車する可能性は極めて低く、患者からも徴収するのは「二重取り」のような感じがします。<久留米支局長・荒木俊雄>