風評被害・報道被害。

天漢日乗さんのところに衝撃の内容が。
「マスコミたらい回し」とは?(その96)奈良高槻妊婦搬送問題で報道被害 奈良県立医大産婦人科教室への研修希望者が辞退 ただでさえ人手不足の産科に打撃: 天漢日乗
今回の件で、内定していた「研修予定者」(「入局予定者」かどうかは判断できませんが)が辞退したとのこと。報道被害によって産婦人科医が明らかにまた一人減ったわけですね。
っていうか、火の粉を払うために仕方なかったとはいえ、あの衝撃の当直日誌を読んでしまったら、医者でもちょっと引いちゃうところなのに、まだ医師未満の人で、これから研修予定の人があれ読んだら、研修辞めようと思うよね。もともと産婦人科ってのはああいうところで、その事実を知らないうちに勧誘して仲間にしてしまってから、徐々にあのような激務に慣らされていく、ってのがこれまでの手口(?)で、まあ私もそういうふうにして教育されたわけだ。ところが今の研修システムでは、入局する前にその事実を知ってしまうので、タダでさえ志望者激減中のところを、マスコミの援護射撃まで頂いてしまって、これで大学単位で医局崩壊するところも出てくるかもね。
いずれにせよこの激務を、誇りとか感謝の言葉とか無形のもので支えて来たのに、それを打ち砕くようなイベントがこうも続出すると、日本の医療はどうなるのかな。