麻酔科のおもいで

βブロッカーで思い出したこと。
思えば、麻酔科にいたときに、何かいろいろ手術中に使う降圧薬を教わったけど、産婦人科領域ではどっちかってと血圧を上げるクスリの方が多いのね。で、妊娠中毒症なんかの時に、ようやく降圧薬が出てくるんだけど、普段外来で出すクスリは、アプレゾリンとかアルドメットとか、何だか効いてるか効いてないか分からんようなクスリ。ドカンと血圧下げると胎盤血流が悪くなって胎児に悪いと言われてたから。で、子癇やらで高血圧緊急症になったときに、初めてペルジピンが登場して、わあ急激に下がるぞなんて喜んでたら、麻酔科の先生に、「ペルジピンで下がるのは程度が知れてる。神経節遮断薬とか使うと、血圧0になるよ」と言われたもんで。そこで聞いたのはアルフォナードかなんかの事例だったと思うんだが、なんでも、シリンジポンプで入れてたのを、止めることにして外したら、ルートの中に入ってたクスリが一気に体内に入ったようで、あっと言う間に血圧が無くなったということらしい。コワイなぁ。そんなクスリ、使ったことないけど。ビビリ産婦人科医は、細々とペルジピンで生きていきます。