論文ねつ造。

いや、私がしたとかそういう話じゃないのでご安心を。
先日、母校からアメリカに視察団がやって来て、研究所とかを見学していって、んで母校から私と同様留学してる人たちを集めてランチミーティングを開いたんだな。その中で、医学生物学系ではNature Scienceはいい雑誌かも知れないけど、天文系とかその他の分野ではそうでもない、と思ってる人もいる、価値観もいろいろ、みたいな話をしてた時の流れ。中国では、Nature Cell Scienceにペーパーが載ると給料が上がる、だから留学生がそういう雑誌に出したがって困った、という他の分野の先生の話の後に、韓国や日本の大学でも、そういう雑誌に載せると、給料やグラントを保証するところ、ありますよ、という話になり、その大学の具体的な名前が挙がったところ、最近論文ねつ造で話題になった大学ばかりなのに一同気づいて大爆笑。そうか、成果主義で変な厚遇をしたりすると、サイエンスも歪んで行くんだね、と一同納得。変な利害が絡むと人間はダメになっていくんだな。まあ、そういう状況でも強く真理のみを追求する姿勢であるべきなんだろうけど。私のようなフツーの弱い人間にとっては、評価されなくても、すごいお金持ちになれなくても、好きだからやってる、っていう学究的な姿勢(マゾ的とも言えるが)が大事なんだな、と改めて実感する。
そんな私の論文は、3rd draftがボスの手元に渡った、そんな週末。