春は曙、冬はメサイア

年末の風物詩といえば、第九。アメリカでは、メサイア。第九はほとんどというか全く見かけない。で、私がオーディションを受けてまで入ったプロオケ付属の合唱団も、年末恒例メサイア公演。土日の二日公演だって。これでも少ない方。近所の別のプロオケなんかは、木金土日の4日間公演だ。演奏する方もお疲れさま。日本の第九と同様の意味合いなのか、客の入りはとってもいい。稼ぐシーズンなのかな。
で、そのメサイアだが、長い。ホントに長い。演奏するのが一苦労だ。こんなの毎年やってるのか? 休憩込みで2時間半。これでもカットしてるからいい方で、本気で全曲やると3時間コースだろう。合唱団の人たちの会話を聞くと、「ねえ、今日ので今年何回目?」「私5回目」とか言ってる。こんな長い曲を同じシーズンに何度もやるのは苦行に近いぞ。昔、日本で合唱団員をやってたとき、年末に第九を何回も歌う人たちがいたが、ハッキリ言って第九の方がラクだよ。メサイアは、曲数が多いし、長いし、素人さんを集めて「一万人のメサイア」とか、絶対ムリ。
土曜日の公演を終えたわけだが、私個人としても、全体としても、出来はあんまり良くないと思う。私は初めてだけど、みんなは毎年やってるんだろ? なのに、テナーがフッと消える瞬間があるってのはどーゆーことよ? とかいろいろある。多分、10数曲歌ってると思うんだが、最後までヤヴァイ曲が2曲残ってる。明日の公演では何とかしなければ。それでも、最後はドッカーンと盛り上がる曲なので、ブラヴォーがもらえます。これはありがたくもらっとこ。