帰る人、帰らない人

ウチの研究室だけではないと思うが、ラボには他の国の国籍の人がかなりの割合でいる。アジア人も多い。その中でも、日本人は使いやすいらしい。必ず数年で帰って行くので、居座ることが無いからだそうだ。どんな組織でも、人が入れ替わって行くことで活性化されるので、居座らないことは重要な要素なのかも知れない。アメリカに居座りたくても、職がなければ居座れないわけで、まあ日本人じゃなけりゃ居座れるかってのは言い切れないのだけど。後は、帰りたい国かどうかってのも重要な要素で、必死の思いでアメリカに出て来て、アメリカで生き残らなけりゃいけない必死な人も、アジア人の中には存在する。
結婚ってのは出会いとタイミングなんで、誰が誰と結婚しようが私の知ったことではないのだが、ウチのラボには中国人女性ポスドクが3人いて、うち2人は本国ではMDだったわけだが、3人とも、相手はどの民族だかは知らないけどとにかくアメリカ国籍をもつ男性と結婚した。さっきも言ったように、出会いとタイミングだし、n=3だからここから何か結果を導きだすのも微妙だが、感じるところはある。彼女らも色んな意味で必死なんだろう。
日本ではまだそんなに流行ってないけれども、高校からアメリカに留学して何とかこっちでやっていこうとするKoreanも多い。ウチのラボにもそんなPostBacがいて、なかなか必死そうだ。Koreanは二世も多い。うちのKorean二世のPostBacも、本国には行ったことはあるけど、住みたいとは思わないとなかなかハッキリしている。そして野望に満ち満ちている。いいか悪いかはともかく、日本の若者も野望に満ち満ちているか? 住んでて幸せな国、というのもまったりしすぎて良くないのかも知れないな。そんな私は、やっぱり日本に住みたい派。やっぱりまったりしたいもんねぇ。