市役所にて

海外から転入してきたということで、市役所へ転入届を出しに行く。手続き自体はスムーズ。終わり際に、係の人が、「住民票の写しはご入用ではないですか?」と聞いてくる。車の免許も書き換えなきゃだし、一通もらっとこうか、と言うと、「免許更新用ということなら、本籍地まで入れておきますね」などとサービスが良い。役所の中の人も大変だな。
隣のブースでは、婚姻届を提出するカップル。でも、何だか表情暗いし、あんまり幸せそうじゃない。離婚届かな、とも思ったけど、書いてある内容までは見えないし、見る気もないし。用紙の枠線の色で確認したら、やっぱり婚姻届だ。もっと幸せそうにしてたらいいのに。で、役所の人が「記入に不備があった場合の連絡先、電話番号を書いて頂けますか? 携帯電話の番号なら、より早くお知らせできます」と言うと、新婦の方がさらに不機嫌な顔に。「なんでそんなものが必要なんですか? 個人情報じゃないですか?」みたいな食い付きをみせる。役所の人が、「不備があった場合の連絡先ですから。固定電話でもいいですが、お知らせが遅くなりますよ」と説明するけど新婦らしき人は納得いってない様子。ここ、そんなに食い付くポイントじゃないと思うんだけど。何か間違ってるよな、と思う。役所の中の人も大変だな。
そんなウォッチングをしながらかなり待ったけど、ようやく名前が呼ばれたので、所定の手数料を払って、住民票の写しをゲット。記載事項を確認してみる。転入届を出すとき、「前住所」の欄に、アメリカ合衆国、州、郡、市、通り、番地、部屋番号までキッチリ記載したが、住民票の写しには、「前住所:米国」の記載のみ。規則通りの処理なんだろうけど、ちょっと悲しい。