学問とは、科学とは、大学とは

【STAP細胞】小保方晴子博士の論文に不正画像流用が新たに発覚し著名研究者達も呆れる・・・理化学研究所が捏造学研究所として世界へ羽ばたく:ハムスター速報 魚拓
学部〜大学院教育の問題なんだと思いますね。この研究者が大学生の頃、多分10年くらい前になるんだと思いますが、急速にデジタル社会が発展して、インターネットの普及、画像のPC上での編集が簡単にできるようになって、それが当たり前のツールになったんだと思います。その時期に、どんな教育を受けたかによって、その後の研究者としての姿勢が身に付くんだと思います。
科学は、どこかで聞いた話ですが、自分で問題を設定し、自分で解法を考え、自分で解決するような作業です。なので、そのどこかにウソがあると、すべて崩れさってしまう。誰かがウソをついている、という前提では成り立たない世界なので、科学の世界は、本当のことを言っているという前提で話が進むわけです。だから、大学とか研究所とかはウソが大嫌いです。何年か前の大学入試で、携帯電話を使ったカンニング事件がありましたが、大学側が怒りまくるのに対して、世間が意外に優しかった(?)のは、こういう風土の違いがあるんだと思います。つまり、大学ってのは、ウソをつかない人、悪いことをしない人を前提として試験をして選びたいのに、その入り口から悪いことをする人が本当に許せないんですよね。まあ、特殊な業界と言ってしまえばそれまでですが。
だから、リンク先の「著名研究者達」のコメントの中に、

東京大学教授 鍵 裕之
STAPは本物と信じたいが、学生実験を見ながら某助教の先生がヘンドリック・シェーンの論文を見ながら、この人たちの仕事はすごいんですけど誰も再現できないんですよね、と畏敬と羨望の目で語っていたことを思い出す。

これから査読を引き受ける際に、捏造や剽窃まで念頭に入れて論文を読まないといけないとしたら、やってられない。
https://twitter.com/hirokagihttp://p.tl/E0TM

とあるのは、心から同意するわけなんです。


珍しく、長いエントリを書いてしまいました。