パンク寸前

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060320-00000019-mai-soci
いわゆる「応召義務」と現実がかみ合わなくなっただな。それでもスタッフは減らすのか。政府はオニだな。
応召義務に関していえば、今は、産科のない病院で、お産をさせてくれ、という患者はまずいない。が、「応召義務」を忠実に実行すれば、「医者なんだから異常分娩くらいできるだろう」といって、産科のない病院に押しかける人が出てくるのだろうか。

国立がんセンター>4月1日から患者全員に予約制度導入
 国立がんセンター中央病院(東京都中央区)は4月1日から、原則として患者全員に予約を求める制度を導入する。初診患者はこれまで予約がいらなかったが、他の病院の医師を通じた申し込みが必要になる。患者が殺到し、診察まで「8時間待ち」というケースも出たための苦肉の策。また政府は公務員の定員を削減する方針で、患者が増えても医療スタッフを増やせないため予約制に踏み切る。
 新制度では、初診患者は医師に依頼し、病状などを記した紹介状と、初診申込書などを書いてもらう。医師が書類を病院にファクスで送ると、早ければ翌日、患者の元に初診日時の指定が届く。20日から4月以降の予約受け付けを始めた。
 同病院の1日の外来患者数は、99年度には約800人だったが、04年度は約1100人と3割増。年間の新規入院患者も8100人から1万2300人へと5割も増えたが、スタッフはここ数年、ほとんど増えていない。
 最近は、予約を取っていた患者も2時間待ちは珍しくない。初診だと、午前10時に行き、診察は午後6時になった患者もいた。「病人をこれほど待たせるとは、と苦情がたくさん来る。スタッフを増やしたいが無理なので、完全予約制にして待ち時間を縮めるしかないと考えた」と笹子充・同病院第一領域外来部長は言う。
 医師法は、医師は原則として診療の依頼を断れないと定めている。新制度は「違反すれすれ」(同病院)だ。厚生労働省国立病院課は「がんセンターの人員増を総務省に毎年求めているが、要求通りに認められていない」と話している。
 予約なしの初診患者も受け付けるが、専門医の診察を受けられるのはほとんどの場合、2度目以降になるという。ただし、容体が急変した患者などは、予約なしでも対応する。詳しくは病院のホームページhttp://www.ncc.go.jp/jp/ncch/gairai_yoyaku.htmlに記載がある。【高木昭午】(毎日新聞) - 3月20日10時50分更新