前置胎盤の出血はクスリで抑える!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060815-00000211-yom-soci
この件に関して、様々な香ばしい記事が出るだろうが、まずは小さめの第一弾。
日本の部分前置胎盤の取扱のスタンダードを、じっくり見せて頂こうと楽しみにしているのだから、正しく報道してもらわんとなぁ。
この時期に安静入院、というのは、VIPの取り扱いとしては同意。ま、外来に来る肝っ玉母さんで、「上の子の面倒みる人がいないのよ!」とかすごまれたら、ウテメリン漬けにして怖々外来ベースで診るってのもありかと。
37週まで待つ、というのも同意。出血しそうな全前置胎盤なら、児の成長にもよるが、36週もアリかと。
一番香ばしいのは、

それまでに出血があった場合は投薬治療で抑える方針。

止まらなくなるからコワイ前置胎盤なんですけど。クスリ*1で止まるなら、苦労しないわい。記者会見とかは見てないけど、多分、
「投薬治療で抑えようと思うが、出血止まらなければ37週以前の帝王切開もやむを得ない」
とか言ってるハズなんだけど。そこら辺は記事にならないのでしょうか。

紀子さま、出産に備え16日午後入院へ
 宮内庁は15日、妊娠9か月の秋篠宮紀子さま(39)が16日午後から東京都内の民間病院に入院されると発表した。紀子さま胎盤の一部が子宮口を覆う「部分前置胎盤」で、帝王切開での出産まで「入院して安静に過ごされるのが望ましい」と医師団が判断した。
 記者会見した金沢一郎・皇室医務主管によると、紀子さまの状態は安定しており、胎児の発育も順調という。医師団は、胎児が十分に発育する9月上旬(妊娠37週目)まで待って帝王切開手術を行いたい考えで、それまでに出血があった場合は投薬治療で抑える方針。
 天皇ご一家の出産で、宮内庁病院以外の病院が使われるのは初めてとなる。(読売新聞) - 8月15日23時30分更新

*1:アドナ、トランサミン? そんなんで止まるかいや!