励ましの言葉

医療の問題については、医療従事者とそれ以外の溝はあまりに深いことが、最近ブログ文化が発展したことで浮き彫りになってきたと思う。
私のブログにしては珍しく、昨日のコメント欄が賑わったけど、やはり同様の傾向を感じる。で、ブログで意見を堂々と公表できる、ってのは多分イイことなんだろうけど、同時に、多数の評論家を生み出してしまったような気がする。私を含めて、批判するだけで、じゃあお前は何をするんだ、と言われれば、スミマセン(dim.)みたいな。まあでも思うことはイイタイよな、と思うわけで、揺れる思い、である。
ところで、衰退していきつつある医療現場なのだが、夫婦関係でも、どんな人間関係でもそうなんだが、決定的な危機を回避する解が無いわけでも無い。相手に関心を示し、褒めて、励ますことは、決して不利益にはならない*1。最初から攻撃的な態度に出るより、言い方は悪いが、おだてて気持ちよく仕事させた方が、いい結果が出ることが多い。甘やかすのとは別だ。難しいがね。それで不利益な結果が出たら、その時徹底的に叩いてやればいいのであって、最初から叩くことに何の利益も無い。でも、マスコミの報道のおかげで、医者は悪者なんだよなぁ。許されるのはスーパードクターもしくは芸能人医師のみ。一般平民医師は、ビクビクしながら暮らしていることだよ。こういう一般平民医師に、ちょっと励ましの言葉をかけてあげるだけで、すごく気持ちよくなってまた一生懸命働くんだけどなぁ。そこら辺の機微を分かっているだけで、国民の皆さんは得をすることがいっぱいあるのに、その最適解に気付かずに、医師叩きをしてしまうんだね・・・
私はさほど疲弊する前にトンズラこいたクチなんで、エラソーなことは言えないが、大多数の医師の皆さんは、これまでよく頑張った。もう、頑張らなくていいよ、ムリは止めな、と声をかけてあげたい。この国の人々が医療をどうしていきたいのか、まずはじっと見つめていればいいのではないかと。疾病の死亡率を努力で下げた結果、死亡例自体が珍しくなったことで、例え明らかなミスが無くてもその死亡例が訴訟になってしまうような状況では、医療そのものがやりにくいのではないかと思うんですが、どうなんでしょうね。

*1:鬱病の人は励ましてはいけません。